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繊細さんは「鈍感さん」を目指さなくていいんだよ
さいきん、繊細さん向けなのか「鈍感力を鍛える…」などの書籍をよく目にします。
これに対して、
「繊細さんが鈍感さんに寄っていく必要ないんじゃね?」と、ぼくは思ってしまいます。
もし目の前で、高身長な人が身長の低い人を目指して懸命に背を縮める努力をしていたら、あなたは応援できますか?
「縮まるよ!全力で!絶対できる!」
なんて言えますか?言えなくないですか?
それと同じで、HSPの「繊細さ」っていうのは持って生まれた才能でありギフトなんだから誇ればいいんです。そしてもっと伸ばせばいいんです。
繊細さを誇れず「鈍感さ」をのばそうとするのは
あなた自身の「強みを消す」ことになってしまいます。
消さないでほしい。
身長は180cmを超えたあたりからスポーツ等において、大きな武器になりますよね。あなたの存在だけで大きなアドバンテージです。2mになろうものなら尚更ね。
繊細さも同じなんですよ。
友だちとの会話で大いに笑ったり
心にささる1冊に出会ったり
泣ける映画をみたり
激しい怒りにふれたりして
繊細さの「感度」をあげていくと、あなたという存在が誰かにとっての恩恵そのものになります。いてくれるだけで、話を聞いてくれるだけで助かる、そんな人になれるんです。
うそだ。と思う人もいるでしょう。
でも、繊細なあなたなら一度は経験があるはずです。
とくに意識せず人と接して
「ありがとう」「助かった」と
言ってもらえた経験が。
それはあなたが繊細だからです。他者の感情の変化に気づき、最良の言葉をチョイスできるからです。
だからこそ、その強みを消さないでほしい。
鈍感にならず、むしろ感度良好な繊細さんであってほしい。もっともっと繊細になってほしい。
近所のおばちゃんと交わすあいさつにすら、特上の幸せを感じるくらいに。
朝5時の空気を、窓をあけて勢いよく吸いこみたくなるくらいに。
誰かの変化に一番早く気づいたあげられるくらいに。
そしてその先に、胸張って「繊細ですから!」と言えるようになってほしい。
桜木花道の「天才ですから」みたいにね。
背を縮めないで、伸ばしてほしい。
大丈夫だから。