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私たちのままならない幸せ

何回かご紹介させていただいているジェラシーくるみさんの新刊【私たちのままならない幸せ】ご縁が重なり新刊が手元に届き拝読させていただきました。

確立したと思い込んでいた自分の価値観が急に心もとなく思えてきて、君は一体どこから来たんだい、と尋ねたくなるような産地不明の不安を両手いっぱいに抱えながら、私は自分の中に棲みつく審査員に詰問される。

〜中略〜

ライフコースの多様化や体調の変化が激しい女性は、とりわけ取り扱運休パズルの量が多いのだろう。

〜中略〜

当たり前などない、ということが今の当たり前になり(以下省略)

私たちのままならない幸せ はじめに

早速冒頭部分で共感の嵐。
そうなんですよね、急に不安が降り注いできてしまって“不安”という感情に支配されて意味分かんなくなるんです。脳内メーカーで例えると頭の中が“不安”で敷きしめられる感じです。

当たり前なんてない、普通なんてないということをこの数年でとっても実感したし、彼と付き合う前のデートで『普通なんてなくない?私は両親がいて当たり前だと思っていたけど、パパが2人いるのが当たり前の子もいるしさ』なんて言って後にやらかしてしまったことに気がつくのですが。

コップの耐久性

キャパシティは、よくコップと水に例えられる。コップは自分の許容量(キャパシティ)を、水は情報やタスクを示す。自分のキャパシティを見誤り、タスクを抱え込むと、水があふれ、コップが倒れてしまう。

第1章 CASE3 自分の耐久性をなぞって、ぶつけて、確かめて


私は我慢し続けるタイプで、水がコップの淵ギリギリまで誰にも何も言えずで。やばい、そろそろこぼれるかも…というところでやっと涙が出て、溢れたタイミングでやっと自分の中で消化して友人に『もう本当にしんどくて、こないだも電車の中で泣いてたわ〜!』と笑って話します。暗い話をいかに明るく話せるかって大切だと思っていて。暗い話を暗いまま話したら本当に暗くなっちゃうから。

そこでくるみさんがおっしゃっていたのが容量と“耐久性”について。耐久性については考えたことがなかったなぁと。
500mlのコップの人もいれば100mlのコップの人もいるし、ただ500mlでも倒れてすぐ壊れてしまう脆い人もいるだろうし、100mlでも何度も倒れても壊れない人もいるだろうと。私はどっちだろうなぁと。

さすがに29年も生きて、新しい環境や新しいことをたくさん経験させていただいているのである程度の強度はあるけど、多分容量は小さくて。
『なんでもっと優しくしてくれないの!私泣いちゃうよ!』って心の中で飼っている千と千尋の“坊”がよく言ってます。この人 なんで優しくないんだろって時たま思います。優しさの感じ方も伝え方も人それぞれだから仕方がないんですけどね。

天職

英語では、天職をcallingと言う。神様の声、から派生して「神様の思し召し・天命」「天から授かった職」の意味があるらしい。

CASE4 天職かも、と波に乗ったあとで知る

私は今の仕事を天職だと思っています。
誰かのためになりたい、誰かの役に立ちたい、感謝していただけたらラッキーと思っていて。それが仕事を通して実現できているので。

神様からの天命と知ったときに、腑に落ちました。
なるほど、それは天職だわって。
仕事は巡り合わせだと思うけどその巡り合わせも完璧すぎて、学生時代に出会った方と今も同じ業界で働けていてるし、業界では大手の企業でアルバイトをしていたから社員さんの知り合いと繋がれたり、本当に色々な巡り合わせが起きていて。

この業界に勤めて10年目を迎えたらしいのですが、本当に知識なんて全くなくて困ってしまうけど、人柄でなんとか生き延びているのも運命だなと。
とりあえず笑顔でニコニコしておけばOK!みたいなところが多くて。ありがたいことにこの愛嬌はおばあちゃん'sから引き継いだDNAです。

天職に巡り会えた(恵まれた)私はきっと幸せ者です。


第2章もたくさん共感の嵐なのですが、これ以上書くと文字数が多くなってしまうのと、ぜひ読んでいただきたいので感想はここまで。


くるみさんの言葉は、私がうまく言語化できない気持ちを言語化していて『そうそうこれ!』って腑に落ちる言葉がたくさんあって私のお守りになるような言葉がたくさんです。

くるみさんの考えも言葉も好きだから、くるみさんと出会えたお友達や旦那さまは幸せだなぁと思います。

人生に悩める方々におすすめの一冊です。
※PRでもないです。一読者・一ファンの感想です。


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