【後編】(フルリモート可能企業一覧あり)フルリモートの人事のキャリアについて考えてみた。〜キャリア編〜
みなさん、こんにちは。HR Climbersです。
前回リリースしたフルリモートの求人数や実態についての記事の続編になります。
▼前回の記事はこちら
前回の記事ではフルリモート求人の実態と推移についてを解説させて頂きました。(本当は1つの記事でリリースしたかったのですがあまりの文量が多くなったので分割させて頂きました。リサーチしていると自分自身すごく興味を持ってしまったのでどんどん深ぼってしまいました笑
後編では、前回の数字ベースの実態を踏まえて、いよいよ本題であるキャリアとしてフルリモートはどうなのか。気をつける点はどこか。などをお話させて頂こうと思います。
※こちらの記事は前編/後編と2段構えでリリースさせて頂きます。
※ 尚、人事向けの記事として書いてますが、人事以外の方でも読んで頂ける記事かなと思います。職種問わず参考になれば幸いです。
※ この記事はフルリモートワークを否定も肯定もしない記事となります。数値ベースの実態とHR Climbersの主観で記載させて頂きます。
フルリモートでの仕事はキャリアにとって◯なのか☓なのか?
前回の記事でフルリモート求人の数値や実態のお話をさせて頂きましたので、いよいよ今回の記事テーマの本題に入ります。
結論、フルリモートワークはキャリアにとっていいのか悪いのか。という観点ですが、「いいも悪いもない」だと思っています。(どっちつかずに意見ですみません。。)
これまで説明したのはあくまで企業の方針や、ビジネスのトレンドの話であり、実際に自分視点で見た際に、どういう働き方をしたいかは個人の自由であり、それぞれの選択肢になります。
当然キャリアに正解はない為、◯☓という見解は存在しないかなと考えています。
一方でフルリモートにはフルリモートの。そしてハイブリッドや出社の働き方にはそれらの、それぞれの考え方や具体的な施策、そしてメリデメが存在します。
キャリアという意味では、目先のリモートワークの恩恵だけでなく、それらの経験が自分のキャリアにとってプラスになるのか?を考えるのが良いのかなと思います。
我々は人事特化の転職支援を行ってますので、「人事」という視点で考えていくと、人事は人や組織を司りコトをなしていく為、まさにこれらの就業ルールの設計や構築は自分が仕事をする上で、どんな意味があるかを考える事が大切です。
(リモートワークが良くて転職したのに、出社に戻すとなり、且つそのプロジェクトを自分が推進する事になったら結構辛いですよね・・)
以下は人事としてフルリモートで働く上でのメリデメを記載してみました。
あくまで主観ですが参考になればと思います。
<メリット>
なによりも働き方に柔軟性が出る。(一方で就業ルールは存在するはず)
出勤時間がなくなるので場合によっては余暇時間の確保がしやすくなる
非同期で仕事をする事が多くなり、より効率的な仕事の進め方やセルフマネジメント力を鍛える事ができる
これだけ希少なフルリモートワーク求人なので、導入する事により一気に採用(母集団形成)において優位に立てる
フルリモートベースでの組織づくりを経験する事ができる(各種ITツールの活用等)
極論、世界中の人と働く事ができる
<デメリット>
とにかくセルフマネジメントが求められる。リモートだからといって求められる事は変わらない。
出社時間を余暇ではなく、仕事に充てる事が多くなる(仕事量は減らない為)
孤独感を感じやすくメンタルヘルスの問題などが起こりやすい
会社側の都合で出社に戻す。となると転職や退職を検討する事になる
細かなケアが大切になる為、人事としてそのリソースが取られやすくなる。
人事施策等を遂行する際に、乗り越えるべき課題が多くなる(要は組織づくりが大変)
人事としてフルリモート企業で働く上で大切な事は?
タイトルには「人事として」と記載しましたが、人事としてと職種共通で意識すると良いと思う事を記載していきます。
人事として大切な事
前途の通り人事はまさにリモートワークの導入可否やルールを取り扱う職種です。
よって他職種と比べると、働き方だけではなく、実務経験としても関わりが深いのかなと思います。その上で大切な事は、人事としてどういったスキルを身につけたいか。だと考えています。
フルリモートワークと出社ベースの企業では、組織づくりの考え方と具体的な施策が異なるはずなので当然得られる経験も違うはずです。
例えばコミュニケーション設計一つとっても、出社ベースであれば例えばオフィスなども活用しながら、偶発的なコミュニケーションをどう作り出せるか、オフィスのデザインや空間設計なども考慮しながら考えていきます。(もちろんそういった機会を作るイベントを行うなども一つですよね)
一方でリモートワークの場合は基本はオンラインツールでの開催となるので、ZOOMなどを使うのかそれともバーチャルオフィスか、その場合はどのようにコミュニケーションが活性化するようにするのか。また別の施策になってきます。
それ以外にも、求める人物像にも変化が出てくるはずなので、採用要件や見極め手法などの違いも出てきますよね。
こういった違いは必ず出てくるので、自分が描いてる人事像を踏まえた際に、どちらの経験を積んでおくことが自分にとってプラスになるか。
そんな観点で少し考えてみて頂くのはありなのかなと思います。
冒頭で記載した通り、それぞれプライベートの事情もありますよね。
なので、短期と長期の両方の視点を持ちながら自分が納得できるように考えるのが一番大切だと思います。
より詳しい話が聞きたい。リモートワークベースの人事のキャリアを知りたい。などご希望があれば是非以下からご連絡頂けたら幸いです。
職種共通で大切な事
大きくは3点かなと考えています。
【①意思決定する前に、もしこの企業が出社ルールに戻ったらどうするか。を考える】
意外とみなさんこれを考えられてない人が多いなと感じます。
現在はコロナ期間が終わり、一定の考え方の基に出社比率を設計されてる企業さんが多いと思うので、必ずしも出社比率が「戻る」という事はないと思います。
一方で企業は事業運営をする為に存在している。という原理原則を考えると、事業等の都合で出社比率が増える可能性は十分にあると思っていたほうが安心しますよね。
確認方法としては企業側に確認したり、エージェントへ相談したりと色々あるかなと思いますが、みなさんが日々仕事をする大切な職場とだと思いますので、出社有無だけで企業を判断するのではなく、目指してるビジョン、働く仲間、得られる経験等で包括的に考えて、目先の欲求だけで考えないようにしていくのが正しいと言えるでしょう。
【②企業任せにせず、リモートで仕事をする。というテクニックとマインドを持つ】
超重要だと思います。
リモートワークでの仕事は柔軟性が高く、満足度の高いものに感じるかもしれないですが、仕事は意外と大変です。
なぜならそもそもリモートワークというのはITツール等の進化が基盤となり実現できている働き方です。
つまり、それらのツールのキャッチアップやスムーズな利用、そしてチャットツール等を活用したテキストコミュニケーションで仕事をしていく事が非常に大切です。
本当に多く見るのは、リモートワークに憧れ、そういった企業に入社するものの、パソコン操作が遅く、ITツールにも興味がない為、本人は一生懸命頑張ってるのに会社が求める仕事の水準に達せずに、仕事ができない人。と認定されて苦しんでる方です。
リモートワークでの仕事は常に誰かが見てくれている仕事ではないので、自ら主体的に発言し、アウトプットを見せていく必要があります。
もちろん、大手になればなるほどこういったものを仕組みとしてできるように構築されてる優良企業もあると思います。一方でそれらが整ってない企業も多く、ここは会社任せにせずに自分でしっかり覚悟感を持って入社する事をおすすめします。
【③セルフマネジメントと自律したメンタルケア】
よくある話ですが、リモートワークは自由度が高い代わりに孤独を感じやすい働き方です。
どこでリモートするか。出社比率はどうか。によりますが、少なくともフルリモートワークであれば基本的に社員や仲間と会う機会はないでしょう。
仕事は人生の大部分を占めてるものですので、毎日月曜〜金曜まで人に会うことない、というのはなかなか淋しいもですよね。。
もちろん全く気にならない方もいると思いますので、良い悪いではないですが、少なくとも自らをモチベートして、特にはケアし、辛い時はアラートを上げる。などセルフマネジメントをする事が非常に大切かなと思います。
以上となります。
いかがでしたでしょうか?やや長文となりましたが、HR Climbersとしての支援事例なども加味して赤裸々に記載させて頂きました。
また、前回の記事でも記載させて頂いた通り数は多くないものの現在でもフルリモートを取り入れてる企業様は存在します。
こういった企業のご紹介ももちろん可能です。
私個人はリモートワークが大好きで、これからも活用していきたいと思っています。
その為にはリモートワークを行う我々がリモートワークでもしっかり成果を上げらえる事を証明していく事も大切なのかなと思っています。
HR Climbersでは、こんな希少なフルリモートワークの求人も多々ご紹介可能です。
無下に紹介する事はなく、あなたのキャリアビジョンややっていきたい事、そしてご家庭の事情なども鑑みながら、一緒に考えて紹介をしていきますので、是非キャリアや転職について悩まれてる方は一度お問い合わせ頂けたらと思います。