自分の仕事をつくるアイディア満載:『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』レビュー
いま、地球温暖化や大災害、高齢化など、世界は大きく変化しています。
将来は今とはまったく違う世界になっているかもしれません。
こうした状況の中で、ニューヨーク市立大学大学院センターのキャシー・デビッドソン教授は予測しました。
「2011年に小学校に入学した子どもの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と。
そんな時代に、子どもたちがどんな仕事に就くのか、親世代にとっても不安はつきません。
ぼくたちは、大きな時代の変化の真っただ中にいます。
そんな時代に元気をあたえてくれるのが『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』という本。
こども向けの本ですが、おとなが読むべき一冊だと思いました。
というのも、地球規模の問題(SDGs)をこどもにも分かるように、かみくだいて書かれてあり、理解しやすいからです。
とくに、その地球規模の問題と「自分」をかけあわせ、「自分の仕事をつくるワークシート」もついており、起業を目指す人にこそオススメの一冊。
個人的には、西村佳哲さんの『自分の仕事をつくる』という本をよりポップにしたもの、という印象を受けました。
今回は、そんな本書からユニークなアイディアをご紹介。
未来の仕事カタログ
本書は、まさに「未来の仕事カタログ」と言えるでしょう。
さきゆき不安な現代社会を吹き飛ばしてくれるような、ワクワクする未来の仕事が100個紹介されています。
たとえば、
・AIプロデューサー:AIが生み出すアートを企画する
・意識のコピー屋:人間の脳をデータ化して、未来に保存する
・新植物発明家:ゲノム編集で新しい食用植物を発明する
・海の洗濯ゲーマー:海に沈んだゴミを掃除ロボットで回収する
・異常気象不動産屋:異常気象の影響を受けない土地や家を探し出す
・ノスタルジアアーティスト:過去の時代を再現したインテリアを作る
どれも今はない仕事ばかりですが、実現可能で、未来をワクワクさせてくれるものばかりです。
自分の仕事をつくるワークシート
本書の最大の魅力は、巻末に付属する「自分の仕事をつくるワークシート」です。
このワークシートでは、まずマンダラートを使って自分の「楽しい!」や「得意!」などをまとめます。
そして、自分の「こんなことをしてみたい!」と、SDGsの17個の目標をかけ合わせることで、自分だけのオリジナルの仕事を考えることができます。
参考になりそうな未来の仕事が100個も紹介されているのでよい刺激になり、自分にピッタリのアイディアがみつかるはず。
もともとはこども向けのワークシートかもしれませんが、社会の課題と自分をかけあせており、起業家に最適なツールだと思いました。
未来は自分で作るもの
本書は、こども向けに書かれていますが、大人にとっても、未来を考えるためのヒントがたくさん詰まっています。
紹介されている仕事は、大人の常識にとらわれずに、自由な発想で考えられています。
しかも、実際にある課題と、技術進化をもとにかかれてあるので、現実味があるものばかり
想像力を自由に育むことができ、よい刺激になるでしょう。
また、各分野で活躍されている方(出口治明さんや、山口周さん)へのインタビュー記事も興味深いものでした。
そのインタビューからは「好きなことを徹底的に追求する」「失敗を恐れない」「目の前の課題に全力で取り組む」といった共通点が見えてきます。
物事を成し遂げた人々が、なぜ現在の仕事のもととなる独自の視点を持つに至ったのかが分かり、背中を押してくれる内容でした。
まとめ
『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』は、未来の仕事について考えるための、まさに「未来の仕事カタログ」。
自分の興味や得意なことから出発し、SDGsの目標とリンクさせながら、あたしい仕事を見つけていく方法が、分かりやすく説明されています。
こども向けなのが惜しいほど、大人が読むべき一冊だと思います。
ぼくのおすすめポイントをまとめると、
・未来のワクワクする仕事が100個紹介されている
・自分の仕事をつくるワークシート付き
・常識にとらわれない、自由な発想の刺激になる
・実際に新しい仕事を生み出した人たちのインタビューが参考になる
未来は自分で作るもの。
本書を読んで、あなただけのオリジナルの仕事を見つけてください!