【書評】嫌老の正体を暴く『上級国民/下級国民』
今世界的に何が起こっているのか?
そんな俯瞰的な視点を、分かりやすく、数多くのエビデンスを元に与えてくれる稀有な著者が橘玲氏だ。
そんな橘氏が、『上級国民/下級国民』にて世界レベルで進行する「分断の正体」を明かす。
ネットでよく使われる「上級国民」という言葉は「不当な優遇」という意味を含んでいるが、本書では「中間層の上下への分裂」を描く。
先進国で発生している「社会的格差の広がり」「ナショナリズムの台頭」「排外主義の高まり」といった現象が、「知識社会化」「リベラル化」