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コントロールできないことに振り回されていませんか? ~小さなストレスに対処するコツ~

 前回のこころのオアシスで、日々のストレスの中には、自分で「コントロールできること」と「コントロールできないこと」があり、コントロールが難しいことを何とかしようとすると、ストレスが溜まってしまうというお話をしたかと思います。
 今回は、コントロールできないことに振り回されないで生活するコツをみなさんにご紹介します。「あの時こうしていれば…」「コロナが流行していなければ…」など、私たちが感じるストレスには「コントロールできない」こともたくさんあります。自分にはどうにもできないことに悩み、時間を費やしてしまっている人が意外に多いようです。
 コントロールできないことに悩み、疲弊してしまわないように…参考にしてみてください。


1.悩みを紙に書き出す(スマホやパソコンでもOK)

書き出してみることで
悩みを客観的に考えることができます。

《例》
●自分が頑張っていることを先輩や上司が認めてくれない
●資格の勉強がはかどらない
●子どもにすぐカッとなって怒鳴ってしまう
●楽しみにしていたイベントが雨で中止になった
●最近体重が増えてきた
●あの人がこうしてくれればいいのに・・・
●どうして周りの人はわかってくれないのだろう


2.自分で「コントロールできること」と「コントロールできないこと」に分ける

コントロールできること

《例》 自分の行動や考え方、環境
コントロールできること(できそうなこと)ならば、具体的にどうすればいいのかを考えていきます。自分一人ではいい考えが浮かばないときは、身近な人やほっと岡山の相談員と一緒に考えるのもいいのではないでしょうか。

コントロールできないこと

《例》 周りの人の考え方や行動、過去にしてしまった失敗、天気
コントロールできない悩みや不安が浮かんできたら「やめよう、意味がない」と言いきかせます。

野球の松井秀喜選手も「自分がコントロールできることと、できないことを分けて、できないことに関心を持たないことですよ」 、「自分がコントロールできることとできないことを分けて考えなければいけません。そして、コントロールできることについては、結果につなげるべく努力をします」と話しています。

コントロールできることに集中しよう!!

過去と他人は変えられないので、コントロールできないことは「仕方ない」と思い切って手放すことも必要です。自分の舵を上手くきりながらこのストレス社会を乗り越えましょう!


 ほっと岡山では、臨床心理士の野﨑詩織先生に相談員として来ていただいています。
 「悩みや困りごとはあるけど、病院に行って相談するのはちょっと…」「こんな悩みを相談してもいいのだろうか…」など、相談内容は何でも構いません。おひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。