【詩】サンタクロース/継承
サンタクロースを信じている
幼い日の記憶
クリスマスが近づくと
庭の木に紙を吊るした
欲しいものが書かれた
Wish List
叶うこともあれば
叶わないこともあった
暖炉も煙突もないから
寝室のある二階の窓から
侵入の痕跡がないか探った
すると
だいたい一階のどこかに
神秘のベールに包まれた
サンタの痕跡を発見する
逸る気持ちに従って
願いの結果を確認した
サンタクロースを演じている
忙しない年の瀬
クリスマスが近づくと
それとなく質問した
今欲しいものはないか
Your Request
叶えてあげたいけど
叶えられないこともあった
暖炉も煙突もないから
寝室のある二階の扉から
なるべく離れたところに
そろりと
だいたい一階のどこかに
おもちゃ屋で包んでもらった
私達からのプレゼント
逸る気持ちに従って
君の反応を確認した
サンタクロースを信じている
小さく
よし
と
ガッツポーズ
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サンタクロースが来たら食べられるようにとWish Listと一緒にみかんを木に刺していたら、メジロに無惨に食い荒らされていたことを思い出しました。
あと、映画のヘレディタリー好きです。