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教育現場から 番外編 実践「短歌のプレゼント」について

冬にやる予定の実践について、少しだけネタバレしておきます。
ごきげんよう、桃ちゃんです。

短歌の単元をもっとやりたい

小学校6年生には春夏秋冬で季語を調べる学習があるのですが、それを使って今回はクリスマスと引っかけ「短歌のプレゼント」という単元を実施予定です。実践報告はこちら。

今回の単元の目標は、「季語に親しむ」だけでなく「短歌を誰かに贈る」というところにあります。
短歌を通じてクラスメイトと交流し、卒業までの思い出作りを兼ねつつ表現力を磨く、というものです。
短歌については現代短歌を参考とするので、今から資料を集めねばな……と思っています。
時間の構成としては、第1時で現代の短歌に触れて感想を述べ、気に入った短歌のいいところをプレゼンする文章を書きます。
その後実際の詩作に入り、誰かに贈ることを想定して短歌を詠み、私の添削を聞きながらブラッシュアップします。
最後に匿名で交流できるように、私がオーナーのJamboardでクラスメイトに公開し、感想を交流する、という感じで仮案を立てています。

詩歌を学ぶことについて

現代人からは遠くなってしまったのかもしれませんが、かつては「うた」と共に言葉は存在しました。
だからこそ、「うた」が今にどう受け継がれているのか、あるいはどう価値づけられているのかについて教えつつ、児童たちが「自分たちも受け継いでいくのだ」という姿勢になれるように、サポートしてあげる必要があると感じています。
現代の短歌は平安期の和歌の流れから大幅な進化を遂げて、音の響きや言葉選びに独特の美しさが宿っている作品が多いです。
教科書には掲載されていないけれど、今のカルチャーに受け入れられている「新鮮な短歌」を題材とすることで、新たな時代の言語文化にかかわる学びを深めていくのが目的の単元でもあります。
詩歌を指導することは難しい、どうしたらいいかわからないという先生方もいらっしゃるかとは思いますが、私の場合は「私自身が詩歌の創作活動をする人間である」という特性を持っているので、創作へのアドバイスや鑑賞の仕方をできるだけていねいに教えていこうと思っています。
国語を専門とする教師のみんながみんな、詩歌をたしなむ必要はないですが、自分の武器となる分野はあったほうがいいように思います。
どんな授業なら楽しく、とっつきやすく、なおかつ「難しいんだけれど考えたくなる」知的負荷の高いものになるのか、考えながら指導していきたいものです。
私の場合は詩歌に対する指導でそういうことができると考えているので、参考になるかはわかりませんが、こうして実践の仮案を発表してみました、
詩歌の歴史を軽んずることがないように、また詩歌の面白さを損なわないように、難しいことを考えさせる授業を設計して、楽しく指導していきます。

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星野桃太郎
今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。