『すずめの戸締まり』見てきました
新海誠監督、集大成にして最高傑作と話題の「すずめの戸締まり」を見てきました。
「君の名は。」「天気の子」も大好きな映画。
見ずとも「すずめの戸締まり」は絶対に好きだと確信していたけれど、予想以上に心打たれた映画でした。
心打たれる、まさに言葉通り。
母と子、友情、恋愛、廃墟、人との出会い、冒険、使命、日本神話、田園風景、ノスタルジー、過去、未来、常世、震災…
ロードムービーとしての波に乗りながらも、一瞬、一瞬のシーンにこめられたテーマが多彩多色に浮かびあがり、圧倒的な映像美もあいまってとても心に響き打たれる映画でした。
「このシーンのここが好き」なんて感想を言い合ったりするけれど、この映画においては、心が動かされたシーンは人それぞれバラバラなんじゃないかと思う。
登場人物のセリフや心理描写が、自分の心の奥底に潜む源に触れて大きく揺さぶられる。源は過去や現在、観念、価値観、信じるものと直結している唯一無二のもの。その源の反応は、ある人は親子の思いに、ある人は使命感に、ある人は懐かしい風景にと、それぞれに違うのではないかな。
源は奥深く潜んでいる自分そのもの。でも奥深くの潜在領域に漂っているから、普段は考えも思いもしない。でもこの映画のワンシーンがトリガーになってふっと気配を感じる。奥底の源の姿を自覚させてしまうような不思議な力があるように感じました。こんなにも心を打たれてしまうのは、きっとそのせいだ。
扉を戸締まりする。
受容や新しいはじまりと表現する人もいるし、時間軸を超えた未来からのメッセージと受け取る人もいる。隠された警笛だと予言する人もいる。私は大きな力強さを体感しました。自分の中に存在している強さに触れたのかもしれません。どんな風に感じ結論づけてももちろんいいように「すずめの戸締り」は、誰もが何かを感じる映画、何かを感じ取ってしまう映画だと思います。
前のめりにストーリーを追っていたので、細かいところをもっと見たいし、セリフにこめられた意味や背景ももっと知りたい。ということで2回目も見に行ってきます。
あ、「行ってきます。」だ。
もう一度このセリフを聞きに、その思いと世界観を反芻しに行ってきます。
「すずめの戸締り」公式サイトはこちら
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