【読了】『新地方論』小松理虔 著
「地方」と「都市」と云う二項対立ではない視点から、10のテーマで考える。
第一章 観光より
「シティプロモーション」
・ 観光は、地元と観光客が共につくるもの
・ 観光と「一時的な市民(関係人口)」として接しよう
・ 観光客は、そこに暮らすコミュニティに貢献できるはず
・マスメディアへの、市民からの発信が大事
p.28
事例紹介:いわきの「igoku」
観光客としてのそれではなく、受け入れる側のそれ。
地域と関わりを持つ人達「関係人口」
p.34
第二章 居場所より
「居場所」のイメージ
・ 自分が存在できる場所。
・ 自分が守られているような場所。
・社会から断絶することなく命が守ることが出来、安心できる場所。
そんな場所が失われつつある。
居場所 = コミュニティ
p.39
事例紹介:オルタナティブスペース UDOK
「いる」と「やる」
「孤立感」でもなく「閉塞感」でもなく
pp.48〜52.
第三章 政治より
東京一極集中のスパイラル p.74〜
第四章 メディアより
ローカルの再定義
リモートの対義語 p.110
向こう側ではなく、こちら側。
人もまたメディア p.111
第五章 アートより
「東京ビエンナーレ2020〜2021」
「東京ビエンナーレ/公式Twitter」
「社会とアート」「福祉とアート」p.115
アートがつくるコミュニティ p.116
『アートプロジェクト文化資本論』中村政人 著 晶文社 (2021)
第六章 スポーツより
スタジアムと云うコミュニティ p.149
まちづくりとスポーツ p.153
『スポーツ地域マネジメント』学芸出版
第七章 食より
大量生産を、あえてポジティブに考える。
その土地で、顔の見える関係で食べると云う事は、マイナーな事。
「安価な材料で、できる限り質の高いものを安定的に、かつ大量につくる。」ことは、大変な技術とノウハウが必要がいる。
p.189
ブックレビュー
第八章 子育てより
あらためて考える「地方と子育て」
教育
第九章 死より
不確実さ
第十章 書店より
見直すことと思考すること
書斎は居場所
キーワード:私のお気に入り
「マイ フェイバリットブック」
最終章 おわりにより
地域の成り立ちや課題について考えるうちに、自分の思考の解像度が上り、地域を捉える目線がみがかれる。
p.270
「食」と「子育て」の親和性は高い。
「観光」とも結びつき、食を楽しむ場所が「居場所」になるかも知れない。
p.271
自分が 今 暮らす地域で、自分らしく、幸せに生きるには。(ウエルビーイング)
p.272
この本の読書の方々、それぞれの「新地方論」を書いて欲しい。
p.274
2022.11.13.