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問題は語句のストック 思いのストック ひとつ来る夜に花束 遠山の雪眺めつつ共通の予感 二つが…
3月の時計は音も無く 如月の海の藍色空の音 縁日で売られていた 青色に着色されたヒヨコと僕 …
自由律俳句『七草』 皮表紙の匂 無邪気な光子 波の深淵に光なく 仏の座 七草を呼ぶ 涙の深…
・「うしろの正面だ~れ」という夕暮れにニュースを見ている ・言葉は夕焼けの匂を包む ・テ…
蓮華に水玉転がり 黄砂降り傘の内 花曇は逃げ水となる 霞の街に狐火たつ日あり 春の星全て消…
季節はグラデーション いつも重なり合い 花の咲く光集めて薄明り 都の夕べ黄水仙 世界は総和…
県境の峠に馬酔木 雨を集めて藤の花 踏みしめる雪の数だけ働いて 東京の冬景色は山手線不通のアナウンス だけど広瀬香美は流れない こだまする駅の名前のふりがなに母音ばかりの未来あり #自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩
午後11時目刺し焼き 小鳥鳴く 一羽の燕は消息不明 シャボン玉、世界が虹になる 図書館で検…
洋も和も和歌もSFも 混沌とした本の棚 棚に隙間なく本並べる 店主の横顔りりしくて その本の…
犯人を教えたくなる推理小説 オンラインで済ませたくないという本屋 林檎の木500円也春の市…
梅ほの紅く 無色な空気に一人いる 沈丁花 脇を通って卒業す 赤き枸杞なり月の夜 土筆のなぞな…
新しき『短歌』を真似てみるけれど未だ型が分からず 「自由律俳句」というもの考えてみるけど…
私は時の民 流れる砂丘の上 煌めく銀河の下 いつも時間の後姿を見るだけ 摘草に戯れる子ら我と成る 春の夜名前をひとり呼んでみる #自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩