センチメンタルジャーニー
日曜日の夕方、雨の中車の運転をしていたら、急に泣けてきた。
自分でびっくりした。
お昼1時にはもうアパートへ帰っていた娘。
娘を送り出して、少しゆっくりし、そのあと買い物へ行き、ガソリンスタンドへ向かう時だった。
娘がいなくなったことに、急に悲しくなってしまったのだ。
娘は、こんな雨の中、視界の悪い中、約3時間かけて行ってしまったのか…と、ふっと思ったら、なんだか泣けてきてしまった。
おかしい…。
私はこんな奴ではない。
私は、ムツゴロウさんのように「よーしよしよし」とクシャクシャするタイプではない。
娘は中学3年生くらいから、ご飯を食べたらすぐ部屋に篭りがちになっていたので、家にいてもいなくてもあまり変わりない感じになっていた。
もちろん、リビングにいれば、それなりに存在感はあるけれど、下にいるとめんどくさいことに巻き込まれるという防衛本能が働き、部屋にいることが多くなっていた。
なので、就職して家を出た後も、いなくなったという実感が湧きづらく、まだ部屋にいるようなそんな感じもあった。
友達ママさんは、娘さんが県外の大学へ行った時には数日泣いて暮らしていたという。
しかも、子供が帰って来たり、子供に会いに行くと嬉しくて、ハグをするという。
「娘にはのけぞられるけどねぇ」と言いながら。
私はそういうことが出来ない。
むしろ、離れた方がお互いちょうどいい関係になれた気がしてる。
LINEや電話でやり取りをしている方が、感情的にならずうまくいく。
なんなら、家にいた時よりも会話が多くなり、娘のことがわかってきた気もする。
これがいいのか悪いのかはわからないけど。
親子といえどもやはり違う人間。
ペースも違うし、タイミングも違う。
だから、一緒に暮らしていると、お互いイライラしてしまうことが多々あった。
なので、別々に暮らすことはお互いにいいのだ。
娘は、ここ数ヶ月のうちに何度か占いをしてもらったらしい。
そして必ず言われるのが「あなたは家を出て正解ですね」だという。
私もそう思う。
家にいると、お互いダメになるような気がする。
私も含めてダンナも。
自立をして、1人でも生きていける娘であって欲しいので、心底そう思っている。
そう思っているので、今回急に涙が出てきたことには、自分自身とても驚いた。
これは、なんだ?
これは…おセンチか。
おセンチだな。
秋は過ぎて、もう冬だけど、お年頃も過ぎたけど、これがおセンチなんだ。
娘にやってあげられなかったことがたくさんある。
辛い思いもさせてしまったという、自責の念もたくさんある。
今回も美味しいご飯を作ってあげるとか、たくさんの食べ物とかを持たせてあげるとか、そういう他のお母さんたちがやってることとか、私はやらない。
やってあげなかった。
娘が来ると、ダンナが娘のために美味しいお魚料理を食べさせたくて、作ってあげるので、私の出番は少ない。
色々買って持たせようとしても、好き嫌いが多い娘は「これいらない。これもいらない」と言って結局何も持っていかないことが多い。
なので、いいんだけどね。
何かやってあげるとかって、エゴだし。
いいんだけど、これは言い訳かなぁとかさ。
私、こんな母親でいいのかな?って、ちょっと思ってしまったのよね。
そういうものもひっくるめてチクチクってなったのかな?
おセンチになっちまったのかなぁ。
ままま、あまり考えても仕方ないので、おセンチはちょっぴりにしたけど。
今年の目標は「自分を責めない」「自分を大切にする」だから。
出来ない自分にフォーカスしない。
やれることを淡々とやる。
そうやって、切り替えた。
今、娘は新しいアパートに引っ越し、とても快適だという。
自分の好きなものを買い、好きなものに囲まれて暮らし始めている。
私はそこに「あまりお金を使うな」とか「ムダ遣いするな」とか「お金は貯めなさい」とは言わない。
そういう呪縛はかけたくない。
あれ買った、これ買ったというのを聞くたび、「え?また?大丈夫?」とかは、一瞬思ってしまうけど。
「大丈夫。娘は必要な分を必要な分だけ買い、必要な分のお金は持っている」と思い直している。
好きなものに囲まれて暮らすなんて、とっても幸せなこと。
そんな生活をちゃんと選んでしていると考えると、素敵やーんってなる。
私のおセンチなんてぶっ飛ぶ。
娘の幸せはここではないところにある。
そばにいることだけ、一緒にいることだけが親の勤めではないと思う。
離れて良かったという親子も寂しいとか悲しいというわけでもないと、私は思う。
ここ最近、娘のことを書くことが増えました。
ハタチという区切りもあるのかな?
離れたから見えてきたものも多くあります。
親として20年。
んー、自分を責めないと決めているけど、思い出されるのは反省の日々ばかり。
『今』私が出来るのは、過去の反省ではなく、娘の幸せを願うこと。応援すること。信じること。
淡々とやっていく。
あ、テーマは『淡々と』だな。
というわけで、最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の幸せも祈らせていただきます。
幸せをありがとうございます😊