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たっくんの不思議な思い出
先日の『『私のバレンタイン』がテーマだってさ』に登場した私の幼なじみ『たっくん』。
彼について、不思議な思い出がある。
私は生まれてから小学校6年生まで神奈川県にいた。
そして、生まれた時はアパートに住んでいた。
そのアパートにもたっくんはたっくんのお姉ちゃんと一緒に、お母さんに連れられて何度か遊びに来てくれた。
小学校入学する前、確か年長くらいの時に、私は引っ越した。
それは、たっくんの家の近く。
『水道道』=すいどうみちと呼ばれていた道路があり、車は1台分くらいしか通れない狭さで、すれ違う時は、どちらかが路肩に寄る感じの道路だった。
舗装された道路は車1台分だけど、路肩の幅は充分あったように思う。
その道路を挟んで片側4軒か5軒くらいづつ家が並んでいた。
たっくんのお家と私の家は端と端で、しかも道路を挟んでいた。
だけど、たぶんそんなに距離はなかったと思う。
なので、引っ越してからも…というより、引っ越してからの方がよく遊ぶようになった。
たっくんの家に行ったりこちらに来てもらったり、外で遊んだりしていた。
たっくんは、ガチャガチャのカー消しをいっぱい持っていた。
当時、ガチャガチャは20円だった。
時々リッチな100円のものもあった。
私も少なかったけど、カー消しを集めた。
ってか、今はガチャポンって呼ぶのかな?
私は未だにガチャガチャなので、息子もガチャガチャと呼びます…。
私の引っ越した家の前か斜め前には、母方の実家があって、祖母や伯母、伯父、従兄弟たちが住んでいた。
なので、私は祖母の家に上がるように、つい、たっくんのおうちにも「どうぞ上がって」と言われる前に家の中に入ってしまい、怒られたことがある。
親しき仲にも礼儀ありを体験した日だ。
そんな風によく遊んでいたある日。
私とたっくんは、水道道に寝転び道路にお絵描きをして遊んでいた。
近くの道路脇には、お互いの母親がいた。
今思えば、何と危ないことを…と思うけど、そんなに車も頻繁に来なかったし、見通しのいい真っ直ぐな道だったことで、親が見ていれば大丈夫だろうと思っていたんだと思う。
そうやって寝転んで遊んでいたところ、母親から「車がきたよ」と言われたので、起き上がり、母親の方へ駆け寄った。
けど、たっくんは、なかなか起きなかった。
みんなで「たっくん‼️車きたよ。危ないからおいで」って何度も何度も言ったのに、たっくんは、ぜんぜんお絵描きをやめない。
全然起き上がらない。
「たっくん‼️」「たっくん‼️」と言っても全然こちらに来なかった。
たっくんのお母さんは、その時たぶん妊婦さんだったと思う。
なので、たっくんのもとに駆け寄ることをしなかった。(私の記憶なので、定かではないです)
どんどん車が近づく。
たっくんは寝たまま。
車は、スピードを緩めることなく、止まることなく、たっくんの上を通り過ぎた。
私の記憶はここまでなんです。
この後の記憶がすっかりないんです。
で、ほぼ毎日のように遊んでいたたっくんだったのですが、それから数日間、たっくんと遊んでないんです。
その記憶はあるんです。
で、その数日後、どのくらい期間が空いたかはわからないんですけど、普通にたっくんとまた遊んでいる記憶もあるんです。
なので、たっくんは無事だったんですね。
何日間か遊べなかったのは、たっくんのお母さんが赤ちゃんを産んだからなのかもしれないし、違うかもしれない。、その辺は全くわからないです。
たっくんと遊んでいても、その話題には全然触れることが出来ずに、普通に遊んでいました。
そして、小学校に上がる少し前に、たっくんは九州の方に(たぶん)引っ越してしまい、真相を聞くことは出来なくなりました。
そして、小学生になったある日、母親にあの日のことを聞いたんです。
「ねぇ。あの日、たっくん、全然起きてこなかったよね。で、その上を車が通り過ぎたよね?そのあとたっくんどうなったの?私記憶がないんだけど」って、聞いたんです。
すると母親は「しっ👆そんなこと言っちゃダメ‼️」と言って、教えてくれなかったんです。
えええっ?どういうこと?
なんで、しっ👆なの?
意味わかんない。
意味わかんないけど、教えてもらえなかったんです。
もし、あの後、たっくんと遊んでいなかったら、もしかしたら残念なことになっていたのかもしれないから、その時は、そんなこと言っちゃダメって言うなら、それならちょっとはわかる気がするけど、私、遊んだし。ってことは生きてるし、元気だったから大きなケガもなかったんじゃないかと思うだよね。
なのに、そんなこと言っちゃダメって。
しかも、たっくんちはもう引っ越していないんだし。
ホント、意味わかんない…。
意味わかんないまま。
結局分からずじまいなんです…。
スッキリしない終わり方ですみません。
たっくんを思い出すと、ガチャガチャのカー消しとこの不思議な出来事を思い出すんです。
こんな意味のわからないお話を最後までお読みいただきありがとうございます😊
幸せをありがとうございます💕