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幼なじみ

私には幼なじみがいる。
私は、生まれは神奈川県。
なので、神奈川に住んでいた頃の幼なじみだ。

もう15年以上会っていない。
年賀状とお互いの誕生日にメールをし合うくらいの仲になってしまった。
だけど、私にとっては特別な存在。

それがやっちゃん。

奇しくも娘の幼なじみと同じイニシャルYだ。

娘の幼なじみについてはこちら。


やっちゃんのことをnoteに書きたいなぁと思っていたところ、やっちゃんからメールが来た。

「小学生の頃の私ってどんなだった?」と。
なんだかあまり記憶になくて、どんなことに夢中になってたかなぁ?と思って私に聞いてみようと、連絡してくれたんだって。

思い出せる範囲と私目線でのYやっちゃんのことを書いて返信した。


私からみたらやっちゃんは、しっかり者。
きちんとしてる人。
楽しいことを考えるのが得意な人。
おちゃらけたり悪ふざけしたりしない人。
だけど、明るく楽しい人。
みんなから好かれている人。
目立つようなことをしてないのに、なぜか人の注目を集める人。
正義感が強い人。
頭もいいし、運動神経もいい。
器用だし、字も絵も上手い。


私とやっちゃんは、お互いがお腹の中にいた時、同じアパートのお隣さんだったらしい。

いつ頃だったかは忘れてしまったが(というか、記憶にないくらい小さい時だと思う)やっちゃん一家はそのアパートから1キロくらい(遠い記憶なので定かではないけど)離れたところに引っ越しをした。

けど、たぶん何度か遊んでいる。
幼い時の写真にお互い写っている。

やっちゃんとは幼稚園は別々だった。
だけど、時々遊んでいた。

私が5歳になる少し前くらいの時にうちの家族も引っ越しをした。

やっちゃんの家とは300メートルくらいの近さになった。(これも子どもの頃の距離感なので定かではない)

それでもその頃はそんなに頻繁に遊んではいなかったように思う。
時々遊ぶ程度。

あ、今思い出したけど、やっちゃんと遊んだあと親に「なんかあの子のこと知ってる気がする」とか言った。
そしたら、「あ、そう?前にも何回か遊んでたことあるし、アパートも隣同士だったんだよ」みたいなことを聞かされた気がする。

小学生になりやっちゃんとは同じクラスになれなかった。

そう。やっちゃんとは6年間ずっと同じクラスになれなかった。
だけど、ずっと友達だった。
お互いクラスに仲のいい子や友達が出来たりして、そちらとも遊ぶけど、なんだかんだ戻る場所は、やっちゃんだった。

家族のような、姉妹のような、いとこのような、友達以上恋人未満ならぬ家族未満みたいな。

絶対的存在だった。

私には5歳年下の妹がいて、やっちゃんにも5歳年下の弟がいた。

だから、私の妹とやっちゃんの弟を結婚させたら本当の家族になれるねーなんてことを言ってたりもした。

私たちが遊ぶ時は私の妹ややっちゃんの弟も一緒だったし、近所に住む小さい子たちも集まって色んな遊びをした。

その時リーダー的存在だったのはやっちゃん。

やっちゃんは、色んな遊びを考えたりするのが得意だった。

やっちゃんが時々そろばんなどの塾でいない時、私がリーダーになっても誰一人いうことを聞いてくれなかった。

みんなにとってもやっちゃんは絶対的存在だった。

いつも遊んでいるとケンカもした。
だけど気づくと笑い合っていた。
ごめんねとか、あの時のあれはさぁなんて話もなく、いつの間にか仲直りしていた。

夏休みもほとんど毎日一緒に遊んでいた。

プールにも雨が降らなければ一緒に歩いて通った。
私は真っ黒に日焼けした。
すっごく真っ黒で健康的(昔の考え方ね)なのに、全く泳げなかった。

やっちゃんは、さほど日焼けをせず、いつの間にか泳げるようになっていた。

6年生の最後の夏休みは絶対泳げるようになるぞ‼️と、やっちゃんに泳ぎを教えてもらったが結局泳げないまま小学校最後の夏は終わった。

毎日遊んでいた私は夏休みの宿題が終われず最終日大泣きしていた。

やっちゃんは毎日遊んでいたのに、宿題はもう1週間くらい前に終わったという。
なんと‼️

そこでやっちゃんに宿題を手伝ってもらったこともある。

まるで朝ドラの『カムカムエブリデイ』のひなたのようだ。


私がやっちゃんを思う時、いつも思うことがある。

それは、光と影。
隠と陽。
表と裏。
プラスとマイナス。

なんとなく、私とやっちゃんは逆なのだ。

やっちゃんは光。陽。表。

私は子どもの頃からおちゃらけた性格だ。
だから、自分が暗いとか陰だとか裏だとかは思っていなかった。
だけどなぜかそんな風に感じてしまうのだ。

私のおちゃらけたアホ丸出しのひょうきん(え?死語?死語なの?←死語というのも死語ってこの間テレビで言ってたな)な私はムリをしているわけではないけど、ちょっと人に不快感を与えてしまうような…そう!ウザさがある。

あ、自分をディスっているみたいだけど、そんな私も可愛いのよ❤️

やっちゃんには、そのウザさがないのだ。

なんか…花に例えたらそれほど目立っていい匂いをガンガン出してくるタイプじゃないのに、虫たちは寄っていく…みたいな。その虫たちも上品な虫たちのような…。
上品な虫たちって何かはわからないけど😅

私は、クッセー匂いを出して「オラオラ‼️虫たちよ‼️私はここにいるぜぇ。集まって花粉を運びやがれこのヤロー」みたいなタイプだ。

…それがどんな花なのかはわからないけど…。

まぁ、そんなクッセー花なのに、やっちゃんは差別せず私と一緒にいてくれた。


…クッセーといえば、私の小学生後半は家が荒れていたのでお風呂に入らない日も多々あった。
ガスが止められたり水道が止められたりもしたので。

今思えばどんだけ臭かったんだろうと思う。

なのに、一緒に遊んでくれた。

私の自己肯定感を与えてくれたのは、やっちゃんがいてくれたからだと言っても過言ではない。

どんな自分でも丸ごと受け止めてくれたのがやっちゃんだからだ。

やっちゃんとは1つのノートに漫画を描いてお互いが続きを描くという遊びもした。

やっちゃんは絵が上手く、私はヘタクソ。
絵のクオリティが全然違うので、読む人(いないけど)は、同じ登場人物が出て来ても「誰?これ?」状態になる。

ただ、その時描いていたのは私の父の車を主人公にしたものだったので、人物というより車物だ。

「大人になったら藤子不二雄先生とかゆでたまご先生みたいに2人で1つの作品を描く漫画家になろう❣️」と言っていた。

だけど、私のクオリティの低さでは漫画家になることは出来ないことを私は知っていた。
口には出さなかったけど。


そんな風にほぼ毎日遊んでいたやっちゃんとの別れは突然だった。

私が小学校卒業したら、父の実家に行くという話になったからだ。

普通ならここですごく悲しくなるのだろう。
しかし私は新しい環境に行くこと、そして父の実家にいるいとこたちと一緒に暮らせるということに胸が躍っていた。

そう。
その時私はずっとやっちゃんと離れるなんてことはないと思っていたのだ。

お互い中学生になり、離れ離れになった。

それでも手紙のやり取りをして繋がっていた。

手紙の中でもやっちゃんはとても綺麗な字でとても綺麗な心の中を見せてくれた。

頭がいいのは変わらなかった。

そして、いつだったかやっちゃんが保育士さんになりたいと書いていた時があった。
それは納得した。

あの時の小さな子どもたちをまとめて遊んでいたやっちゃんだから、絶対向いていると思った。

同じ頃私も保育士さんになりたいと淡い夢があった。

しかし、私の頭の悪さに加え、泳げないこと、ピアノも弾けないこと、絵もヘタクソなことさらには経済的余裕などから言い訳をたくさんして諦めた。

努力もせずあっさり諦めた。

やっちゃんは、夢に向かって頑張っていた。
そして、見事夢を掴んだ。

やっぱり私にとってやっちゃんは光だ。
キラキラしている。

恋愛の話も手紙のやり取りの中ではあった。

やっちゃんの恋もすごく真っ直ぐで綺麗なものだった。
自分に正直に生きるやっちゃん。
そのために、悲しい別れも経験した。

けれど、それを乗り越えて素敵な彼とも出逢った。

その彼と私の住んでいたところに遊びに来てくれたことがあった。
娘が産まれて数ヶ月の時だ。

そして、その彼と結婚した。
やっちゃんは、私たち家族を結婚式に招待してくれた。

新幹線代もホテル代も全て賄ってくれた。

私はご祝儀にお礼とお祝いの気持ちを込めてたくさん入れたかった。
しかし、色々あって(色々書くと長いので割愛します)少なく入れるしかなくなり、それは今でも私の心の中でウズウズしている。


素敵な素敵な結婚式だった。

あんなにキラキラしている花嫁さんを私は初めて見た。

私は結婚する前もの凄いマリッジブルーになってしまったけど、やっちゃんにはそれが微塵も感じない。

これは自分に正直にきちんと歩いて来たやっちゃんに対して神様からのお祝いだと思った。

この2人は絶対大丈夫だ。
心底そう思った。

やっちゃんの息子くんがYouTubeをやっていて、時々見るのだけど、家が立派‼️

家が立派だからというわけではないけど、その住まいの様子、空気感からやっちゃんが今も幸せなんだなということが伝わってくる。

私はやっちゃんが幸せだと自分も幸せだ。

毎年送られてくる年賀状も幸せが伝わってくる家族写真。
双方のご両親も加わっての写真だったりするので、その関係性もまた素敵なのだ。

やっちゃんの弟と私の妹が結婚して家族になることはなかったけど、やっぱり心の家族なのだ。
ジャイアンで言えば心の友よ状態💖


自分に正直に、そして真っ直ぐに生きているやっちゃん。
太陽のエネルギーを浴びてその光を周りの人たちに与えてくれるやっちゃん。
その温かさはジリジリ暑すぎず気持ちのいい温度で居心地の良い空間を作ってくれるやっちゃん。

私は一生やっちゃんと親友です💖

noteという公の場をお借りして愛を伝えたくなったので書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございます😊

幸せをありがとうございます💖
出逢いをありがとうございます💕

うちなる平和を❣️
シュカポン🐼

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