なんでもないことをドラマチックに描く
何も起こらない、波風のない一日。
今日は心に決めた挑戦の日。
ジムの扉で認証を受けると、深夜特有の静けさが迎えてくれた。私は体力をつける冒険に出る準備が整っていた。
昨日は久しぶりの筋トレ。全身筋肉痛で、家事を終えたら寝ようかとも思った。
1時間、歩き、走り、心臓が鼓動を速める。
心拍数が210まで上がっていく。
汗が額を流れ、息が上がる中で身体が悲鳴を上げているのを感じる。
「頼む。ここでやめようよ」
身体は心へ懇願する。
しかし、心は
「成功体験を積むの」強い意志が耳を貸さない。
身体が「もう勘弁して」と訴えている。
でも心はそんな声を振り払い
「ここで止めたら、なまけ癖がとれないよ」
足は心の言うことを聞き、一歩一歩進んでいく。
痛みを感じながらも自分の限界を超えようとする時間が何よりも貴重な経験だと、自分に言い聞かせた。
挑戦を終えたとき、達成感が胸に迫る。
「ももちゃん、やれば出来る子」
小さく拍手し、叫びたくなるほどの喜び。
これからもきっと、
少しずつでも成長していく自分を楽しみにしながら次の冒険に向けて闘志を燃やすのだろう。