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猫は孤独だと思わないのよ

恋猫と掛けて宝くじと解く
そのココロは
「当たると嬉しい」

 自分の気持ちがヒットする。
夢うつつだけで、何杯ご飯が食べられることやら、
それだけ恋とお金は人の気持ちが浮き足たつ。

 『恋猫』
 恋と猫は相似して、追いかければ追いかけるほど逃げられる。
そばにいてほしいときには、寄ってこない。



 束縛は厳禁。
 うちのなつ🐾は、抱っこをし過ぎると
「離してよ」甘噛みしてくる。
 猫は基本的に自由を愛する。いくら可愛いからといって、抱っこしすぎると「離せ!」と暴れる。

 『ももまろ』も同じ。
イライラして、無口になる。
だから、他人を束縛するのが苦手。
 恋愛でも相手を縛りつけすぎると、途端に関係が崩れる場合もある。
 愛するなら、適度な距離感が大事。

 気まぐれに甘えてくるのも猫の特徴。
 猫は突然、ゴロゴロと喉を鳴らしながら膝に乗ってくる。
 「つっけんどんだったのに、どうした?」と思うが、嬉しいので許してしまう。
なつは本当にかわいい。

 恋愛も同じ。「あれ?追われてない」と思った頃に、わたしが急に相手を優しくして、
「ももまろってご都合主義」など文句を言われる。

 そのまま逃げ出して関係が終わったなど、わたしにとっては当たり前。男のメンヘラ化は好きじゃない。束縛が攻撃に変わる。
 父親じゃあるまいし、わたしが仕事から何時に帰ろうが、どこへ寄って来ようが自由。それを粘着して会社の近くで待ち伏せしたり、ダラダラと長文を送りつけて来たり、気持ち悪いから逃げられて当然でしょうと思う。わたしにはわたしの正当な理由がある。

 『俺通信』のどうでもいい内容や人を従わせようとする圧力は「あなたの自信を取り戻すツールじゃないっての」
外ヅラがいいし「寂しいなら風俗やキャバクラへ行きなさいよ」などと、より接触を避けた。

「あなたって所詮、自分のことしか考えない。
自分が一番大切で、わたしは所有物」

 お風呂やお手洗い、用事ですぐに連絡がつかないと泣きながら「寂しい」って、子どもか?

「オレ、死んでやる!」と言いながら
「ももまろの家に火をつける」とか、
すみません、あなたが一人で死んでください。



 総じて言えるのは、本当に大切な人(猫)のそばに心を置いている。物理的な距離があっても、気にかけている。そういう人とわたしは相性がいい。
 一人で過ごす時間を孤独だと思わない、自分がやりたいことや好きなことに集中できる人。

 どれだけ気まぐれでも、なつは本当に安心できる場所を知っていて、窓から飛び出して冒険しても、数時間後には、ちゃんと帰ってくる。
 なつは人生で数えるほどの冒険はしてないが、わたしもそういうもの。

 恋愛も似ている。
 すれ違いや喧嘩があっても、心の底から大切に思える相手とは、不思議と縁が続くもの。

 「猫のような恋がしたい」と言う人もいるが、実際は猫から振り回される恋をしている人の方が多いのではないだろうか。
 データはない。しかし、わたしのような気質は自己中心的で、地球上でわたしだけがこんな性格ではないと思っている。

 それでも、猫と恋には中毒性がある。他人を見ていて、そう思う。
何度、異性に振り回されても求めており
「よく疲れないなぁ」と黙って見守る。

 結局、人間も猫も自由で気まぐれなものに惹かれる生き物なのかもしれないね。
 揺れるものへ、つい、手が伸びるでしょう。

#小牧幸助さん
#シロクマ文芸部
#恋猫と