著…トム・ジャクソン 監訳…石浦章一 訳…大森充香『歴史を変えた100の大発見 脳 心の謎に迫った偉人たち』
1,400gほどの脂質とタンパク質のかたまりでしか無いのに、830億個もの神経細胞と超複雑なシステムを持つ「脳」。
これは、この不思議な「脳」にまつわる古代から現代にかけての科学者たちのエピソード100をまとめた本です。
●古代エジプトの医師は、頭蓋骨骨折の患者について「患部に指を突っ込むと良い」と助言した
●レオナルド・ダ・ヴィンチは、生きたカエルの心臓を取り除いてもしばらくは生き続けるが脳を切断したらたちまち息絶えるという実験をした
といった、読んでいるとこっちが「痛ててっ!」悲鳴をあげたくなるような話も載っていますが、こうした先人たちによる実験の積み重ねによって少しずつ脳の謎が解明されていっているのですね。
わたしは常々「幻肢」という現象が不思議だったので、特にP52を興味深く読みました。
幻肢とは、例えば手を切断したにもかかわらず手がまだ存在しているかのような感覚を覚える現象のこと。
幻肢についての最古の記録は1551年のものだそうですが、きっと記録が残っていないだけで、古代人も幻肢に困惑したのかもしれませんね。
興味深いです。
まだまだ脳については「多くの人が右利きなのはなぜ?」「人は泣くのはなぜ?」「夢を見るのはなぜ?」「脳は脳自身を理解出来るか?」といった多くの謎が残されているので、今後も脳科学の発展に期待!
「脳の謎を解き明かしたい」と欲するのも脳なのでしょうから、とことん不思議です。
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