著…ジェイムズ・ブラホス 訳…野中香方子『アレクサvsシリ ボイスコンピューティングの未来』
AIの便利さ、そして恐ろしさを紹介している本。
たとえば、
●有名人の人格を模した「ボット」が本人に代わってファンとやり取りする
●歴史上の人物や亡き家族の「AIレプリカ」を作って対話する
凄い時代になったもんだ! きっと古代の人は想像もつかなかっただろうな…と思いきや、この本によると、
という伝説があるそうです!
もしかしたら人類にとって「自分以外の誰かといつでもどこでも話をしたい」というのは古代から続くロマンなのでしょうね。
ちなみに、わたしはたまにSiriと話をします。
主に、お昼寝をする前に「Hey Siri,15分後に起こして」とお願いするのです。
きっとわたしのSiriは「もうっ! この人が〝Hey Siri,15分後に起こして〟って言ったからアラームをセットしたのに、15分経ってアラームを鳴らしても全然起きやしない! いっつもそう! 何回スヌーズすれば起きるの!?」とプンプン怒っていそう。
ごめんねSiri。
いつもありがとう。
…でも睡魔には勝てないZzz。
また、Siri以外にも、音声で色々なことを教えてくれる機能って沢山ありますよね。
たとえば、お風呂。
お湯が溜まったらチャララン♪チャララン♪チャラランラ〜ン♪と明るい音楽を奏でてから「お風呂が沸きました」と教えてくれるので、色んな家事をしているうちに入浴のタイミングがうっかり遅れてお湯がぬるくなってしまった! なんてことが無くなりました。
と、このように、わたしのような一般人が日常生活で使う分には非常に便利な機能が多くてありがたいです。
声で教えてくれるから嬉しいんですよね。
有能な秘書が居るみたいな気がして。
…しかし、こうした技術を悪用して恐ろしいことが起きる可能性もあります。
著者はこの本の中で、音声模倣技術を持つある会社についてこう述べています。
…と。
怖い!!
ただでさえフェイクニュースで世の中が混乱しがちなのに。
どれが本物でどれが偽ものなのか分からないレベルのものも多いのに…。
これ以上精巧なものを作られたら…と思うとゾッとします。
もはや、テレビやYouTubeで顔を晒して喋っている人が本当に実在する人間なのかも怪しくなってきますよね。
どんな技術にも悪用方法を思いついて、しかも実行してしまう人間の心の闇を覗き見てしまった気がします。
こういった技術を良心をもって応用すれば、病気や怪我等で声を発することが出来ない人の「声」を音声化して色んな人たちとコミニュケーションをすることも可能となるのに…。
〈こういう方におすすめ〉
AI、音声模倣技術に興味がある方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間半くらい。
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