著…宮下奈都『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』
お料理にまつわるエッセイ本。
ただし、空腹を激しく刺激する内容ではありません。
心をホッと満たしてくれる家族愛のことを綴った本だからです。
この本を読んでいると、自分の心がいかに飢えていたか気づかされます。
特にご家族とのエピソードが素敵。
なぜでしょう。
こうしたエピソードを読んでいると、わたしはつい泣けてくるのです。
ああ、きっとこのおうちの料理は心を込めて作られていて、愛情という名のスパイスが沢山入っているのだろうな、そしてそういう料理を食べた子どもはすくすく育つんだろうな…と思いながらこの本を読んでいると、どうしても涙が溢れてきます。
なお、わたしは福祉の仕事をしており、親が子どもに食べ物を与えていないケースや暴力をふるうケースにも何度も遭遇しています。
だからでしょうか…。
出来るなら、全ての子どもたちがこんな風にあたたかな家庭で育ち、美味しいお料理をお腹いっぱい食べて、ちょっと失敗しちゃってもぶたれたり殴られたりしないで、優しく頭を撫でてもらい、ぎゅっと抱きしめてもらえるような、そんな世界になったら良いのに…。
〈こういう方におすすめ〉
優しい雰囲気のエッセイを読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間前後くらい。
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