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著…芥川龍之介 絵…おく『藪の中』

 ある男が死んだ。

 しかも、どうも殺されたらしい…。

 そう疑って聞き込みをする検非違使に、

 ●遺体の第一発見者
 ●生前の様子の目撃者
 ●容疑者に心当たりがある者

 といった様々な人々が自分の考えを語るところから始まる小説。


 ⭐️Kindle版


 ⭐️単行本版


 さて、読者は検非違使と共に、「男の身に何が起きたのだろう?」と想像しながらこの小説を読むことになります。

 が、この作品は一般的な推理小説とは全く異なる様相を見せます。

 物語はどんどん狂気じみた展開になり、謎は深まるばかり…。

 結局、誰が本当のことを言っているのでしょうか?

 もしかしたら、誰一人として真実など語っていないのかもしれません。

 ただ確かなのは、死のみ。

 その絶望的なまでの静けさのみ。




 〈こういう方におすすめ〉
 不気味な小説を読みたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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