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著…加藤ゑみ子『淑女に見える気品のルール』

 「気品がある人」と「気品がない人」。

 これは、前者を目指すためにはどのようなことを心がければ良いのかまとめた本。

 高価な物を身につけようというではなく、美しい「心」の持ちようについて書かれています。

 たとえば、

 ●不満顔は小市民の証。物事を自己中心的に考えるのではなく、相手の視点で考える。小さなことは聞き流す。

 といった精神性の他に、

 ●背中に天使の羽を生やしているつもりで背筋をすっと伸ばす。姿勢が良いだけで高貴な雰囲気に見える。

 ●静止している時は勿論、どんな動作をする時も、なるべく指先を揃えて小指が離れないようにする。

 ●聞き手にだけ聞こえる大きさの声で簡潔に話す。周りにまで響き渡るような声量で話さない。

 ●挨拶をする時はいったん立ち止まってお辞儀をする。

 といった、すぐに取り入れやすいことも書かれています。

 所作というものは長い年月をかけて身についたもの。

 だから直すには時間がかかるかもしれません。

 しかし、一苦労してでもいったん習慣化してしまえば、その後の印象が大きく変わりそうです。

 さて、この一番目にあげたものって、真似しようと思っても、実際にはなかなか出来るものではありませんよね…。

 誰だって生きていれば、他人から悪意をぶつけられて嫌な思いをすることが珍しくないでしょう。

 生身の人間である以上、こっちだってムッとしますから、不満顔になることは避けられませんよね。

 このことについて、この本では、

 まともに取り合っていては、特に自分に自信のないときや場面では、こちらの心まで傷を受けかねません。かといって、自信があって元気のある場面では、こちらも挑戦的になってしまって、相手の品格のレベルまで引き落とされてしまう危険もあります。
 知らないうちに、そういう人と関わりになってしまって、社交辞令以上の会話に巻き込まれてしまったら、肯定も否定もしないで受け流すこと。表情でも、相手の言葉に動かされていないことを示さなければいけません。

(著…加藤ゑみ子『淑女に見える気品のルール』P46〜47から引用)


 と述べています。

 まともに取り合えば相手と同じレベルまで引き下げられてしまう…という考え方にハッとさせられました。

 相手のことが嫌であればあるほど、「わたしは他人にこんなことはしたくない」「わたしはこの人と同じようにはなりたくない」と内心思って心にバリアを張りつつ、それが相手に伝わらないように表面上はやんわりと対応すると良いかもしれませんね。

 わたしも華麗なスルースキルを身につけたいです。



 〈こういう方におすすめ〉
 気品のある人を目指したい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間〜1時間半くらい。

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