ぶんとえ…さとうめぐみ『まじょのくつ』
おっちょこちょいな魔女が、自分の靴をうっかり放置。
それがきっかけとなって動物たちが巻き起こす珍事件を描いた絵本です。
奇妙なストーリーと可愛らしい絵が癖になりますし、ラストまで読むと教訓も伝わってくるので、読み聞かせにおすすめです。
※注意
以下の文には、結末までは明かしませんがネタバレを含みます。
まず、白黒模様の可愛い子牛が魔女の靴を発見。
その魔力のおかげで、なんと子牛は凛々しい黒牛に変身!
その際、要らなくなった体の白い部分を脱いでしまいます。
それを見つけたタヌキが、白い部分を自分にくっ付けて、なんとパンダに大変身!
という風に、この絵本は「自分にとって不要なものが、実は他の誰かにとっては必要なものである場合がある」という面白さや驚きをも描いています。
自分の要らない部分をパッと取って、それを欲しがっている誰かと交換出来たら良いのに!
でも、なかなかそんなにうまいマッチングは出来ないですよね。
また、ストーリーに直接関わってはこないものの、多くのページに描かれているリス、小鳥、カエル、亀の愛らしい姿にも心が和みます。
特にわたしのお気に入りはリス。
魔女のホウキに跨って得意そうな顔をしたり、木にちょろちょろっと登ってみたり、ドングリを落っことしてビックリしたりと、とってもラブリー。
また、ちょっぴり怖い場面で亀が甲羅に隠れているので、ドキドキハラハラの臨場感がより伝わってきます。
メインキャラクターたちだけでなく、サブキャラクターたちも感情を豊かに表現していて素敵。
〈こういう方におすすめ〉
ユーモラスで可愛いけれど、奇妙なところもある独特な雰囲気の絵本をお探しの方。
〈読書所要時間の目安〉
10分〜15分くらい。
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