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著…菊地ひと美『江戸で部屋さがし』

 自分がお江戸のまちで物件探しをしているような気分を楽しめる本。

 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版


 町人の女性「菊香」が大家さんの案内で町家を、お殿様のお供の男性「真二郎」が旗本の息子の案内で武家を見て回る…というストーリー仕立て。

 江戸時代の家のつくりや賃貸事情だけでなく、庶民や、ごく庶民に近い人々の暮らしをイメージ出来て面白い一冊です。

 文章がかためなので、もう少しユーモアを入れてくれた方が読みやすかっただろうなと残念な感じもしますが、この本のコンセプト自体はとても好きです。

 カラーのイラストも載っているので、まちの様子や間取りをイメージしやすいのも好き。

 なんといっても、当時の家と家の間が狭いことに驚かされます。

 これだと、ご近所の生活音が容赦なく聴こえてきそうですね…。

 お互いさまですが。

 うっかりお隣さんの陰口なんて言った日には、大変なことになりそう…。

 ちなみに、長屋のカマドは部屋によって一つだったり二つだったりしたようです。

 単身者は一つ口でも良いのだとか。

 なんだか今でいうコンロの数みたいで面白いですよね。

 わたしは「自分だったらどこに住むかな…?」と想像しながらこの本を読みました。

 なるべくカマドが多くて水回りの勝手も良いところに住みたいです。

 が、そうなるとお家賃も上がりますよね…。

 ううむ…。



 〈こういう方におすすめ〉
 江戸時代の人々の暮らしをイメージしてみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 5時間くらい。

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