さく…ふるたたるひ、たばたせいいち『おしいれのぼうけん』
友達ってすごい。
どんなにこわい場所だって、友達と一緒ならへっちゃら。
真っ暗闇の中だって、大丈夫。
どんなにこわい相手にだって、勇気を出せる。
そう教えてくれる絵本です。
※注意
以下の文にはネタバレを含みます。
わたしは子ども時代、この作品を初めて読んだ時、木の板のちょっとした模様がトンネルに見えたり、壁のシミが人間の顔に見えたりといった描写に共感しっぱなしでした。
大人になった今読むと、「喧嘩相手と一緒に、罰として押し入れに閉じ込められるなんて、令和となった今ではあり得ないな…」とゾッとしてしまいましたが。
とは言え、この絵本に登場する二人って、押し入れに閉じ込められたからこそ、こういう冒険が出来たのですよね。
そして、この冒険を通して仲良くなることが出来ました。
たぶん、最初から友達だったわけじゃないんですよね。
押し入れに閉じ込められるという、一見マイナスにしか思えない出来事が、二人を結びつけたのでしょう。
そういう風に考えるなら、辛い体験も、あながち悪いものではありませんね。
人生において、お先真っ暗としか思えない状況でも、その体験を超えた先にしか得られない何かがあるのかもしれませんから。
〈こういう方におすすめ〉
冒険譚が好きな方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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