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編者…遊タイム出版 編集協力…NGO プラン・ジャパン『貧しい国で女の子として生きるということ 開発途上国からの5つの物語』

 開発途上国における女性の生きづらさについての本。
 


 ●持参金が少なくて済む幼いうちに嫁がされる。未熟な体が妊娠や出産に耐えられず、命を落とす

 ●軍に誘拐され、兵士の身の回りの世話や性的欲求のはけ口にされる。それだけでなく、戦闘にも駆り出される

 ●人身売買目的で誘拐され、閉じ込められたあげく、売春させられる

 といった様々な少女たちのエピソードが載っています。

 どのエピソードも他人事とは思えず、心が痛みます…。

 わたしだって偶然こうして日本に生まれなければ、同じような目に遭っていたかもしれません。

 こうした女性の扱いは歴史的にも根深いものがあるので、今すぐ状況を良くすることは難しいかもしれませんが、

 ●お父さんの暴力によってお母さんの身体にアザが出来るのを見て、「自分も同じ運命が待っているのだろうか」と悩みながらも、「未来を変えよう」と学校へ向かう

 ●読み書きを習ったことで仕事を得た。そして、かつての自分のように働く子どもたちを支援する側となる

 といった女性たちのエピソードにわたしは感銘を受けました。

 次の世代や、そのまた次の次の世代までかかるかもしれませんが、諦めず、みんなが出来る限り生きやすい世の中を目指したいですね…。


 〈こういう方におすすめ〉
 開発途上国における女性の生きづらさについて関心がある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間くらい。

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