著…ディック・ブルーナ『ぼくのこと、ミッフィーのこと』
おじいちゃん、という言葉が似合う方。
おひげも可愛い。
ミッフィーはこういう方から生まれたのですね。
この本によると、ディック・ブルーナさんはアンリ・マティスの礼拝堂に影響を受け、「いかに少ない線で本質を描くか」ということを突き詰めてきたのだそう。
色使いについても、色の持つ力をよく見極めるので、沢山の色は使いません。
「どんな色ならキャラクターの感情を明快に伝えられるか?」と考えたそうです。
細い筆で点を描くようにゆっくり描くので線が震え、その震えがブルーナさんの絵に「生きている感じ」を与えた…とのこと。
ブルーナさんはミッフィーを本当の子どものように思っていたので、初期に比べてミッフィーは徐々に頭が小さくなってきたそう。
子どもって成長するにつれて頭身が変化していきますものね。
また、ブルーナさんの絵本がいつも正方形な理由も、この本に書かれていました。
子どもがページを開く時に、正方形の絵本なら角が顔に当たらないし、大きなサイズの絵本だと子どもが持ち運ぶには大きすぎるからだそうです。
そういえばわたしもミッフィーの正方形の絵本を家の中で持ち歩いていましたよ。そういう気遣いのおかげだったのですね。
※ただし、この本は大人向けなので、大人が開きやすい長方形です。
〈こういう方におすすめ〉
ミッフィーをこよなく愛す方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間〜1時間半くらい。
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