文…アリス・ウォーカー 絵…ステファーノ・ヴィタール 訳…長田弘『なぜ戦争はよくないか』
こんばんは。
戦争の醜さを教えてくれる絵本をご紹介します。
この絵本に描かれた戦争の姿を見た瞬間、わたしは大袈裟ではなく本気で「オエッ! 何で出来てるのコレ!?」と吐き気を催しました。
戦争の姿、それはまるで吐瀉物。
ただただ身の毛のよだつ不快なシロモノ。
そのドロドロと気色悪い物の中には、銃を構えた兵士たちがいます。
兵士たちは平気そうな様子。
世にも不気味な物にまみれているのに。
まるで「これは正義の戦争なんだ」とでも言うかのよう…。
平和に暮らしていた人々や動物たちのことを、車のタイヤがめちゃくちゃに踏みつぶしながら、戦争を運んでいきます。
幸せに暮らしていた子どもの頭の上にはわけのわからない物が落ち、子守歌を歌っている若い母親とそれを聴いている赤ん坊にも戦争はお構いなしに近づきます。
戦争はあらゆるものをめちゃくちゃにしています。
それが戦争の姿。
正義の戦争なんて、どこにも無いのです。
綺麗な戦争なんて、どこにも無いのです。
それなのになぜこの世界から戦争が無くならないのか?ということまではこの絵本に書かれていないのですが、それはきっとその問いを読み手に投げかけるためなのではないでしょうか。
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