監修・文…稲田和彦 協力…銀座長州屋『図説・日本刀大全 決定版』
日本刀の魅力を、時代の変遷、持ち主と刀のエピソード、名刀と呼ばれる刀の細部の一つ一つをカラー写真で解説し、手入れの仕方まで教えてくれる贅沢な本。
人を斬るための道具であることはわたしも重々承知しています。
日本刀は、たとえどんなに美しくても、武器。
けれどその魅力はやはり人を惹き付けます。
刀工たちが鍛え上げ、磨き、銘を刻み、持ち主のもとへ渡ってからは政の場や戦場や儀礼の場でも持ち主を護り、時代の変遷と共に新たな持ち主のもとへ渡り、現代へと伝わってきた…。
それが日本刀。
いかにも強そうに見えますが、日本刀は手入れを怠ると錆やすく、実はとてもデリケート。
それを考えると、刀が綺麗な状態を保たれているということは、かつての持ち主たちがいかに愛刀を大切に扱ってきたことが伝わってきます。
刀によっては鐔や鞘や鐺や刀身などに、刀工や持ち主が模様や文字を刻み込んでいます。
家紋を施したものも。
もはや日本刀が実戦に使われる時代ではありませんが、後世の人たちにもこの文化を伝えていきたいですね。
日本人の魂が宿ったものですから。
〈こういう方におすすめ〉
日本刀をこよなく愛する方。
〈読書所要時間の目安〉
3時間くらい。
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