監修…東直子『小さな言の葉の本』
優しいニュアンスを持つ言葉たちとその意味を紹介している本。
ファッション用語や推し活用語も載っているので、今時の言葉を知るのにも役立ちます。
電子書籍版もあるけれど、出来れば紙書籍版を買うのがおすすめ。
理由は色々ありますが、まず、装丁が可愛いから。
この本が視界に入ると、ときめきます。
だから、最近わたしはこの本の紙書籍版をバッグに入れて持ち歩いて、電車やバスを待つスキマ時間等に読んでいます。
シャーベットみたいな色使い。
ほんわかしたイラスト。
どこかぬくもりのある写真。
そして素敵な言葉たち。
それらが、仕事でやさぐれた心をホッと癒してくれます。
…最近また色々あったんです。
ずっと漆黒のブラックオブブラックな職場で頑張って働いてきたのに、他部署の上司からわたしへの度重なる言葉の暴力があまりにも酷過ぎて(直属の上司ではないので業務上関わりなし。業務上必要な指導ではなく、完全にパワハラ。その他部署の上司がわたしに言った言葉を聞いて他の職員が泣いたくらい酷い)、わたしのMPは0になりました。
そんな疲れた心を、この本に載っている綺麗な言葉たちは、そっと慰めてくれました。
例えば「好き」という気持ちを表す言葉。
●恋い焦がれる
●恋慕
●見初める
また、例えば「感動する」という気持ちを表す言葉。
●琴線にふれる
●胸を打たれる
●心を動かされる
また、例えば「春の山」を表す言葉。
●山笑う
●夢見草
●花信風
どれもこれも美しい言葉ですよね。
出来るなら、汚い言葉を他人にぶつける人間ではなく、こういう言葉を使える人間になりたいものです。
それが、自分自身の心を大切にすることにも繋がるはず。
〈こういう方におすすめ〉
今時の言葉を、出来るだけ美しくて優しい表現で学んで、言葉のレパートリーを増やしたい方。
〈読書所要時間の目安〉
連続で読めば1時間以内に読み終わる量だと思います。