見出し画像

監修…中西真、新井康道『今と未来がわかる 老化の科学』

 きっと多くの方が「老いたくない」と考えていることでしょう。

 しかし、「そもそも〝老い〟ってどんなこと?」と聞かれたら、具体的に説明出来るでしょうか?

 これは、

 ●「個体老化」と「細胞老化」の仕組み
 ●加齢に伴って様々な機能が低下するメカニズム
 ●高齢者がよくかかる病気
 ●がん細胞と、その増殖を抑制する「がん抑制遺伝子」
 ●寿命が短い動物や、寿命が長い動物の特徴
 ●健康的に長生きするためのアイディア

 といったことが書かれた本です。

 また、小〜中学校の教科書を思い出させる雰囲気のレイアウトなので、読んでいるとなんだか懐かしい気分にもなれます。

 特に興味深いのは、「老化研究の最前線」と題されたPART6。

 GLS-1阻害薬を年老いたマウスに注射したら、筋力が回復し、腎機能の指標であるクレアチニンの数値も改善したのだそう。

 また、肺や肝臓の機能も改善したそうです。

 薬である以上、どうしても副作用があるかとは思いますが、それでも、いずれはGLS-1阻害薬が老化予防の特効薬になる可能性が0ではないことを考えるとワクワクしてきますね。





 〈こういう方におすすめ〉
 「老化」に関する研究について、なるべく易しい表現の本で学んでみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間くらい。

いいなと思ったら応援しよう!

G-dark/本好きの頭の中
いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖

この記事が参加している募集