エドガー・ライト監督『ショーン・オブ・ザ・デッド』
憂鬱な時、ふと観返したくなるゾンビ映画。
いかれたストーリーですが、このしょうもなさが癖になります。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
主人公たちがQueenの『Don’t Stop Me Now』をBGMにゾンビと戦うシーンが最高!
人間がゾンビと戦うシーンなのに、観ていると無性に笑いがこみ上げてきて、「はははははは!」と声をあげて笑えます。
しかも笑いが止まらない!
「何だそれ!?」と引いちゃった方のために、これが一体どういうシーンなのかご説明します。
まず、主人公たちはゾンビに囲まれています。
音を立てたらゾンビに気づかれてしまう危機的状況。
それなのに、あろうことか、ジュークボックスが作動してしまいました。
なんてこった!
ジュークボックスが自動選曲したのは、よりにもよってQueenの『Don’t Stop Me Now』。
何故なんだジュークボックス!?
止まらない『Don’t Stop Me Now』。
ノリノリのフレディー・マーキュリー。
しかも大音量。
『Don’t Stop Me Now』を聞きつけたゾンビがわらわら集まってきます。
生前、Queenのファンだったのかな?
主人公たちはジュークボックスの電源を落とそうとするけれど、で、で、電源が見つからない!
止まらない『Don’t Stop Me Now』。
主人公たちは慌ててブレーカーを落とそうとするものの、どこをどういじったら良いのかさっぱり分かりません。
焦ってブレーカーをあちこちいじる度、『Don’t Stop Me Now』のリズムに合わせてライトが点灯。
よけいに集まるゾンビ!
止まらないフレディー・マーキュリーの熱唱!
…というシーンです。
なお、わたしはイヤホンをつけてこのカオスなシーンを観たので、まさかこのBGMが流れているとは知らない人から見れば、殺戮シーンを観ながら笑っているヤバイ人ですね。
この映画を電車やバスの中で観なくて本当に良かった。