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作…エミリー・アーノルド・マッカリー 訳…青山南『ラスコーの洞窟 ぼくらの秘密の宝もの』

 こんばんは。

 実話をもとにした絵本を読みたい方におすすめの本をご紹介します。

 まるで自分もこの絵本に出てくる子どもたちの一員になったかのような気分でワクワクしながら読めます。

 わたしは『スタンド・バイ・ミー』や『グーニーズ』のように子どもたちが冒険する作品が好きなので、この絵本にもハマりました。

 宝探しをして遊んでいた子どもたちが洞窟の中を進んでいくと、そこにはなんと大昔の人が描いた不思議な絵が…!

 ロマンがありますよね。

 本当に宝物を見つけたのですから。

 この冒険物語が実話だということがまた素敵です。

 しかし、この絵本の中では、悲しい現実も紹介されています。

 こうして奇跡的な発見をした子どもたちであっても、戦禍による影響を免れることは出来なかった、という現実が…。

 子どもたちはそれぞれ、労働キャンプに送られたり、レジスタンス活動に関わったり、両親が強制収容所で亡くなったりしたそうなのです。

 この絵本が単に子どもたちの楽しいエピソードだけを紹介して終わるのではなく、こうした暗い部分も紹介したのが素晴らしいと思います。

 わたしは、これからこの絵本を読むであろう現代の子どもたちには是非、「もし戦争が起きても自分や家族や友達は無事でいられる」なんて楽観的に思わずに、平和の大切さについて改めて考えて欲しいです。

 せっかくの古代のロマンも、世の中が平和でなければ、次世代へ受け継ぐことは難しくなるのですから…。

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G-dark/本好きの頭の中
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