著…関昭郎『ジュエリーの歩み100年 近代日本の装身具一八五〇〜一九五〇』
アンティークジュエリー好きには堪らない本!
笄・帯留・櫛といった和装用や、ブローチ・ブレスレット・指輪といった洋装用のジュエリーが写真付きで紹介されています。
珊瑚・水晶・翡翠・真珠・金・銀・アメジスト・ダイヤ。
現在ではもはや使うことの出来ないべっ甲や象牙。
使われている素材のキラキラ感は勿論、蒔絵や透かし彫りといった気の遠くなりそうなほど細かな職人技にうっとり…。
どの作品も非常に美しいですが、わたしは特にP40掲載の懐中時計のぷっくりツヤツヤな感じがお気に入りです。
この本には他にも、日本古来の伝統的なモチーフだけでなく、傘や電灯といったその時代らしさのあるユニークなデザインの物も紹介されており、見ているだけで贅沢な気分に浸れます。
こうしたジュエリーを製作した職人たちによるスケッチや図案も紹介されています
スケッチや図案の色使いやタッチも素敵なので、額縁に入れてわたしの部屋に飾りたいです!
高価なジュエリーを所有していた当時の富裕層も凄いけれど、それらを作り出した職人技の素晴らしさに頭が下がります。
しかし、こうした製作技術の一部は戦争のせいで断絶し、ジュエリー作品そのものも多くが失われたそうです…。
戦争は多くの人間や動物の尊い命を奪うだけでなく、美しい物や、美を生み出すために先人たちが継承してきた技も奪います。
あらゆる意味でもう二度と戦争をしてはいけませんね…。
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