著…岡村理栄子『子どものうちに知っておきたい! おしゃれ障害』
おしゃれをすることによって子どもに起こる健康トラブルの本。
トラブルの内容について、写真とイラスト付きで紹介しているので、とても分かりやすいです。
●まつげエクステによる結膜びらん
●化粧かぶれ
●ヘアアイロンによる火傷
●ピアスによるケロイドや肉芽腫
●金属アレルギー
●カラーコンタクトレンズによる角膜新生血管や巨大乳頭性結膜炎
●タトゥーによる肝炎や敗血症
などなど…。
単におしゃれはダメ!と言うのではなく、「金属アレルギーになりやすいニッケルが入っていないアクセサリーを選ぼう」といった健康被害を防ぐ方法も一部のページに載せているので、参考になります。
また、「自分のこと、好き?」と題した第4章で、コンプレックスを強みに変えるリフレーミングを紹介しているのが、とても素敵だと思います。
大人もそうですが、特に思春期の子どもたちにとって、自分を好きになれるかどうかはとても重要。
どんなにおしゃれをしたって、そこに自分らしさが無く、自分を好きだと思えなければ、おしゃれを心の底から楽しむことは難しいでしょう。
自分を受け入れられなければ、自ら死を選ぶ子どもだっています…。
悩みをリフレーミングするなら、たとえば「地黒なのが嫌だ」という悩みは「引きしまって見える!」と言い換えることが出来ます。
「落ち込みやすい」という悩みは「まじめに考えているということだね」と言い換えられます。
「飽きっぽい」という悩みは「好奇心旺盛ということだね」と言い換えることが出来ますね。
〈こういう方におすすめ〉
おしゃれが好きな小学生や中学生。
またはその保護者。
〈読書所要時間の目安〉
30分〜1時間くらい。
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