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著…阿部佳『ホスピタリティのプロを目指すあなたへお客様の“気持ち”を読みとく仕事コンシェルジュ』

 お客様の言葉にならない声をキャッチしたい。

 そして、お客様の気持ちに寄り添ったサービスをしたい。

 と願っている接客業の方におすすめの本。


 わたしはまず、

とにかくサービス業では、「何が提供できるか」ばかりに焦点を当てがちです。お客様に何かを説明しようとしていたり、あるいは理解していただこうとする場合、自分が何を発信するのか、こちらの知識や技術ばかりに意識がいってしまい、お客様の反応、お気持ちに向いていないことがあります。けれど、私たちが提供したサービスがはたしてお客様のお気持ちに沿うものだったのか、満足していただけたのか、その答えはお客様の心の中にしかないのです。お客様を見ていないと、「良いサービス」を勝手に自分で創り上げて、それを提供するようなことになりがちです。

(著…阿部圭『ホスピタリティのプロを目指すあなたへお客様の“気持ち”を読みとく仕事コンシェルジュ』P77~78から引用)


 という文に感銘を受けました。

 良かれと思って行ったサービスが過剰で、押し付けになってしまうこともありますものね…。


お客様がホテルに入っていらした雰囲気から、「いつもありがとうございます」の言葉はいらない、名前を呼ばないで、そんな想いを感じる方もいらっしゃいます。そういった方には、そっと「いらっしゃいませ。ごゆっくりお過ごしください」と声をかけるか、会釈だけにとどめます。あえて声をかけないのもひとつの気配りです。

(著…阿部圭『ホスピタリティのプロを目指すあなたへお客様の“気持ち”を読みとく仕事コンシェルジュ』P67から引用)


 というのも見習いたいです。

 お声かけは大事だと思いますが、必ずしもそうではない時もあるのですね。

 お客様によってベストな対応は異なるし、また、同じ方であっても、その時によってベストな対応は変わりますよね。

 たとえばお連れ様がいて急いでいる時、疲れたり落ち込んだりしていてそっとしておいて欲しい時、逆に嬉しいことがあって誰かと話したい時など、様々ですものね。


お客様の言葉や表情には、お客様の気持ちを読みとくヒントが隠れています。お客様の言葉に神経を集中し、さらに言葉以外の発信にも注意を向け、自分の考えにとらわれずに発想していくことで、そのお気持ちに少しは近づけるように思います。

(著…阿部圭『ホスピタリティのプロを目指すあなたへお客様の“気持ち”を読みとく仕事コンシェルジュ』P86から引用)

 という考え方も好き。

 まさにプロフェッショナル。

 言葉にならないそういう心を受信するアンテナを、わたしも研ぎ澄ませていきたいです。


 〈こういう方におすすめ〉
 接客業の方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間くらい。

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