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著…清水建二 監修…William Currie・中田達也『イラストで記憶に残る語源ビジュアル英単語』
例えば「扶養手当」を表す英単語を思い出したい時。
パッと「alimony」が頭に浮かばなくても、その語源が「al(育つ)+money(名詞)」だとイメージ出来れば、「alimony」を思い出しやすくなります。
※ちなみに、alimonyは別居または離婚した後で元配偶者等に払うお金のことを指します。
この本はこうした色んな英単語の語源をゆる~いイラスト付きで教えてくれるので、「勉強しないと!」などと身構えずに、楽しく勉強出来ます。
たとえば、
●「biography(伝記)」はbio(生命)+graph(書く)+y(名詞)。
●「excellent(優れた)」はex(外に)+cel(そびえる)+ent(形容詞)。
●「eccentric(変わり者)」はe(c)(外に)+center(中心)+ic(形容詞)。
●「comfortable(快適な)」はcom(完全に)+fort(力)+able(~できる)。
●「repertory(演目)」はre(再び)+per(現れる)+ory(総称)。
などなど。
言葉には必ずその言葉がそう成り立った理由がありますし、言葉の意味がイメージ出来ると英単語を覚えやすいですね!
また、この本は世界各国の国名の由来も教えてくれます。
例えば、AustraliaとAustriaは共に「方向」が由来となっているそう。
Australiaはラテン語の「terra australis(南の国)」からきていて、Austriaはドイツ語で東を「ost」と言うことからドイツ語で「東の国」を意味するそうです。
わたしが中高生の頃は、英単語はただひたすら丸暗記するものだったのですが、丸暗記するのではなく意味を理解するタイプの勉強が出来たら、英語の授業がもっと楽しかっただろうな…と思います。
でも、今さら過去の教育法に文句を言っても仕方が無いので、大人になった今、英語の習得に取り組みます!
なお、わたしがこの本に出てくる英単語で一番気に入ったのは「farewell」です。
時々、外国の歴史ものの映画やドラマで、大切な人が亡くなりそうな時に登場人物が「farewell」と言うのを聞きませんか?
なぜgood byeでなくfarewellを別れの言葉として選ぶことがあるのか…。
その理由に、語源を知ることで初めて気づかされました。
「farewell(別れ)」はfare(行く)+well(良い)。
まるで、「良い旅を」と言っているみたいで、心を掴まれます。
〈こういう方におすすめ〉
英語を単に丸暗記するだけではなく、語源を知ることで理解を深めたい方。
〈読書所要時間の目安〉
4〜5時間くらい。
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