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著…美輪明宏『乙女の教室』

 乙女とは、甲乙丙丁のうち「乙」にあたる女性のこと。

 完璧すぎず、ちょうどいい。

 これは、そんな乙女が行うべき課題として、

 ●心をこめて挨拶をしましょう
 ●まず愛を与えることから始めましょう

 といった24項目を挙げている本です。


 教室というタイトルのイメージに相応しく、美輪さんによる質疑応答(Q&A)と、美輪さんがよく使う言葉を解説した辞典も巻末に収録されています。

 わたしはこの本の中で、特にP49からの『いつも微笑んでいましょう』のページを気に入りました。

 歯並びが悪いことを気にして笑顔を見せられない女性に対して、美輪さんはこう言っています。

笑っても笑っていなくてもみっともないのだから(笑)、どうせなら笑いなさい。

(著…美輪明宏『乙女の教室』P53から引用)

 わたしも以前はとても歯並びが悪くて、大人になってから歯列矯正をするまではなるべく歯を見せないように口を閉じていたので、この相談者さんの悩みにとても共感しました。

 しかし、確かに、笑顔の方が素敵ですよね。

 歯並びは気になるものですが、歯列矯正をしない限り自然と良くなることはありませんし、金銭的理由や金属アレルギー等で歯列矯正が出来ないこともありますし、歯列矯正が出来ないならずっと口を閉じていないといけないなんて決まりはありません。

 笑いたければ笑えばいいのですよね。

 また、わたしは他に、以下の内容を気に入りました。

 『会う人すべてに「ありがとう」と言いましょう』というページにはこう書かれているのです。

 「ありがとう」という言葉はすべてのものを軟化させることが出来る美しく優しい呪文だ、と。

 老若男女問わず、誰もが今すぐ使える素敵な呪文ですね。



 〈こういう方におすすめ〉
 美しい生き方を目指している方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間半くらい。

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