著…ブルーノ・レゲ 訳…清水玲奈『ビジュアルアトラス 辺境見聞録 世界の果てを見てみたい』
まだ飛行機や大型船の無い時代に、世界の端から端までと言っても大袈裟ではないほどの大移動を遂げた人々。
これは、彼らの旅にまつわる書物や美術品等をまとめた本。
資料写真も美しく、解説文も読み応えがあります。
まるで自分が前人未到の地へ向かう一行のメンバーに加わったかのような気分を味わえる一冊です。
航路を見ているだけで、クラクラしてきちゃいますけれど。
移動距離がえぐい!
まさに命がけ…。
現代もなお人類が立ち入り難い難所や、伝説上の土地も紹介されているので、いつかそうした所にまつわる謎も解き明かされるのか興味を引かれます。
人類はどこから来たのでしょうか?
そして、どこへ向かうのでしょうか?
この本を読んでいると、そうした壮大なスケールのロマンをこれでもかと掻き立てられます。
「『世界を征服する人類』というシリーズ番組を作るとしたら」という著者の発想も面白いです。
ちなみに、シーズン1の舞台は約200万年前のアフリカ。
人類が世界各地へと散らばっていったのって、改めて考えてみると凄いことですよね。
どんな土地なのか全く分からない遠い遠い場所へ、船を漕ぎ出していったなんて…。
果たして人類の歴史は今何シーズン目なのでしょうか?
そして、何シーズンまで続くのでしょうか?
とても気になります。
続けていくためには、みんなの努力が必要。
〈こういう方におすすめ〉
歴史を学ぶのが好きな方。
壮大なロマンを感じてみたい方。
〈読書所要時間の目安〉
4時間くらい。
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