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著…松本忠男『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』

 細菌やウイルスの数をゼロにしようというのではなく、それらと共生しながら人が一番健康でいられる環境にしよう、という掃除本。


 ●床に落ちたホコリはどう移動していくか?というイラストや写真

 ●どの場所をどう掃除すれば良いかという掃除早見表

 が載っていて、著者の掃除への情熱が伝わってきます。

 ●ロボット掃除機は排気によって床のホコリを舞い上げてしまうので、朝の出がけにスイッチを入れ、舞い上がったホコリが床に落ちて一晩経った翌朝、フローリングワイパーで仕上げをすると良い。

 ●フィルターが汚いエアコンはカビとホコリの放出マシーンである。

 ●トイレのホコリには、食中毒の原因となる可能性がある大腸菌群や、ニオイの原因となるブドウ球菌が検出された。目に見えるトイレの汚れだけでなく、ホコリもこまめに除去し、そもそもホコリが溜まらないよう物を極力置かない方が良い。

 ●水回りは緑膿菌、大腸菌、MAC菌の感染リスクが高いので、水滴を放置せずササッと拭き取る習慣をつけると良い。

●部屋の湿度を50〜60%に保つことでインフルエンザ対策が出来る。ただし、60%以上にするとダニやカビが繁殖しやすくなるので、湿度の上げ過ぎには注意。

 などなど、読んでいてとても勉強になりました。

 また、

 「もし、嘔吐物や排泄物にノロウイルスが含まれていて、フタを閉めずに水を流したとしたら、この水跳ねとともにノロウイルスを便器の外にまき散らすことになります」
(P80から引用)

 という記述を読んでわたしはドキッとしました。

 便器のフタは、閉めていても開けていてもウイルスが付着しやすいところですが、フタを閉める習慣、そしてこまめに拭き上げる習慣をつけたいです。

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