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著…高砂淳二『この惑星の声を聴く』

 地球上の美しい瞬間をとらえた写真集。

 今この時も、この地球上のどこかでこんな光景が広がっているのかもしれないと思うと、それをこの目で見ることが出来ないのが寂しくなります。


 ⭐️大型本版


 特にわたしが「綺麗だけどこわい…」と震えたのは、P19掲載の写真。

 これはアイスランドで撮られたもので、著者はこうコメントを残しています。

 これまで内包していた記憶が露わになるように、太古の氷河が溶けていく。

(著…高砂淳二『この惑星の声を聴く』単行本版P19から引用)


 と…。

 溶けゆく氷の輝きは、まるで前衛的なガラス細工のようで、目をみはるものがあります。

 しかし、「これが溶け切ってしまった時、世界はどうなってしまうのだろう…?」という不安で心の中がざわつきます。

 それでも、地球の気候変動等に気づいているかどうかは分かりませんが、どの生き物たちも逞しく生きています。

 食べたり、食べられたりしながら。

 そして、親は子を慈しんで育てて、その子がいつか親になっていく…。

 そんな生き物たちの姿の美しさに心打たれました。



 〈こういう方におすすめ〉
 ゾッとしてしまうくらいに美しい風景写真を眺めたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 30分くらい。

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