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監修…奈良信雄 イラスト…田中圭一 編…満身創痍研究会『みんなある! 相談しづらい受診しづらい体のお悩み!』
「病気になるのは恥ずかしいことではないし、早く治療すれば治る確率も高くなるだろう」と頭では分かっているけれど、つい病院に行くのをためらい、誰にも相談出来ずにいる方におすすめの本。
この本には、「水虫」「痔」「わきが」「五十肩」「イボ」「頻尿・尿漏れ」「便秘症」を含む42の病気が紹介されています。
これらの病気たちがなぜ相談しづらく受診しづらいのか? を分析した上で、病院に行くべきタイミングや、民間療法のNG例も掲載。
病気に関する専門用語が沢山出てきますが、田中さんの面白いイラストや、分かりやすい文章のおかげで楽しく読めます。
わたしはこの本を読んでいて、わたしの親戚Aさんが痔の手術を受けた時に「痔って名前からして恥ずかしいよね…。〝ち〟に濁点が付くのって痔くらいでしょう? 〇〇病とか〇〇病ならよく映画の登場人物が闘病してるイメージでかっこいいのに…」と愚痴を言っていたのを思い出しました。
(〇〇病と〇〇病にかかっている人が気を悪くするといけないので、ここでは敢えて病名を伏せます)
病気にかっこいいもかっこ悪いも無いんですけどね…。
でも、そう言う気持ちには共感します。
だいぶ前のことなのですが、わたしは足を骨折した時ギプスが蒸れて水虫になってしまい、自分が水虫になったという衝撃の事実が骨折したこと以上に大大大ショックで、周りの誰にも言えないまま痒みに耐え、次の通院日に「先生、痒いんです!」と医師にだけ相談しましたから。
何なんでしょうね、骨折は恥ずかしくないけど水虫は恥ずかしい、って気持ちは?
しかし、その当時わたしが病院の待合室で出会った女性は「あなたは足の骨折だから羨ましいわ! わたしは転んで恥骨を骨折したんだけど、恥骨を骨折したって言うと家族も友達も笑うの! 恥ずかしい骨ってネーミングのせいだ!」と憤慨していましたから、骨折にも部位にもよっては「恥ずかしい」「恥ずかしくない」の分かれ道があるのでしょうか?
世の中にどういうイメージランキングがあるのかは分かりませんが、どなたさまも、どんな病気・怪我だとしても、早期発見・早期治療が出来ることを願います。
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