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写真・文…高円宮妃久子殿下『旅する根付 高円宮妃現代根付コレクション』

 おはようございます。

 ちっちゃなものにキュン♡とする方におすすめの本をご紹介します。

 根付とは、簡単に言うと、着物の帯から物を下げるためのストラップのことです。

 美術品というよりは日常使いする実用品。

 人、動物、魚、建物、植物、音楽、スポーツなど、モチーフも様々。

 この本は現代根付を紹介しているので、現代人が「わたしもこれが欲しい!」と夢中になるような個性的なデザインの物が多く、根付について初めて知る人も興味津々で読めると思います。

 根付って、「ラブリー♡」と思って検索してみると、お値段は全然ラブリーじゃないことが多いですし、この本の著者である高円宮妃久子殿下がお持ちの根付ともなれば、わたしにとってはエベレストやアイガーのように遥か彼方にあって全く手が届かないものですが、目の保養になりっぱなしです。

 例えば、もしも叶うなら、わたしはP28で紹介されている「酔李白 呑み過ぎですよ李白先生」が欲しいです。

 これを職場の飲み会の席で使いたい!

 お酒を飲み過ぎている人にこの根付を見せ、「ええぃっ、静まれいっ、この紋所が目に入らぬか!」…じゃ無くて「この根付が目に入らぬか! 呑み過ぎですよ○○係長!」と言ってみたい。

 この根付が一度出ればイエローカード、二度出ればレッドカードということで泥酔者には居酒屋から退場していただきたいです…。

 …こんな妄想も出来るから根付って面白いですよね。

 根付は、家に飾って楽しむというよりも、持ち歩いてこそ楽しい物なので。

 職人さんたちの技の巧みさや手作りの温もりを感じるので、お守りみたいな感覚で持てそう。

 もしかしたら、現代の日本人がバッグやマスクにチャームをつけてお出かけしているのと同じような感覚で、昔の日本人も印籠や煙草入れなどに自分の個性に合わせた根付をつけて持ち歩き、粋なお洒落を楽しんでいたのかもしれませんね。

 それにしても、根付の一つ一つについて、高円宮妃久子殿下ご自身が背景や撮り方まで工夫しながら撮影し、宮様との思い出のコメントまで書くのは大変だったと思いますが、「大好き」というお気持ちが写真からも文からも伝わってくるのが素敵です。

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