著…西村繁男『おふろやさん』
読むと無性に銭湯へ行きたくなる絵本。
温泉でもなく、お洒落なスパでもなく、昔ながらの銭湯へ。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
この絵本、文があるのは最初の「これから、あっちゃんは、おとうさんとおかあさんとあかちゃんといっしょにおふろやさんにでかけます」というページだけ。
あとのページは全て絵のみ。
だからこそ想像力を掻き立てられます。
お湯の熱さや肌触り。
たちのぼる湯気。
シャンプーや石鹸の香り。
はしゃぐ子どもたちや、それを叱るおじいさんの声。
その様子を優しく見守る人たちの表情。
浴場の壁に描かれた見事な絵。
湯上がりに飲む冷たい牛乳の味!
そしてお風呂から上がったら家族みんなで仲良く家に帰って行く、その幸せ…。
わたしはこの絵本に出てくるような、番台のある古き良き時代の銭湯には行ったことがないのですが、読んでいて思わず「懐かしい…」と涙が浮かんできてしまいました。
なぜでしょう…。
日本人はお風呂を愛してきたから、日本人としてのDNAがわたしに「懐かしい」と言わせるのでしょうか?
〈こういう方におすすめ〉
銭湯が好きな方。
〈読書所要時間の目安〉
15分くらい。
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