監修…ふじのくに地球環境史ミュージアム 絵…加古川利彦『子どもと一緒に覚えたい 毒生物の名前』
海水浴を楽しむ時。
公園で遊ぶ時。
家の中に居る時。
日本のどこにでも、毒を持つ生物は居ます。
ニホンマムシ、ヒキガエル、ヒアリ、オオスズメバチ、チャドクガ、セアカゴケグモ、マダニ、ヒトスジシマカ、オオムカデなどなど…。
たいてい不思議な色や形をしているので、子どもに限らず大人も「これ何だろう?」と手を伸ばしてしまったり、他の生物と間違えて食べるといった事故が起こりがち。
これは、毒のある生物を闇雲に怖がって子どもから遠ざけるよりも、
●どんな生物にどんな毒があるか?
●どうすれば接触を防げるか?
●万一触れてしまった時はどう処置すれば良いか?
について親と子どもが一緒に学ぼうという本。
イラストも写真も文章も美しく、また、「もし毒が体内に入った場合に救急車を呼んだ方がよい」「過去に国内で死亡例がある」「見つけた場合、通報した方がよいもの」といったアイコンも付いているので分かりやすいです。
余談ですがP26〜29掲載の「ゴンズイ」に、わたしは1つの思い出があります。
思い出と言ってもわたし自身は全く覚えていないのですが。
わたしが1歳くらいの時、家族みんなで海水浴に出かけて、母が「捕まえて〇〇(わたし)に見せなさい」と姉にゴンズイをあろうことか素手で捕まえさせ、姉が激痛を訴えて、でも母はどう応急処置をすれば良いのか分からず、結局姉が物凄く痛がるので病院で処置してもらって事なきを得た…という出来事がありました。
姉は親の言うことに素直に従っただけなのに痛い思いをして気の毒ですし、わたしもその当時1歳くらいでまだ物心もついていなかったのに「あんたのせいで〇〇(姉)がゴンズイに刺された」と大人になった今でも時折両親から責められるし、その影響かどうか不明ですがいまだに姉がわたしと仲良くしてくれないという散々な結果に。
両親が「これはゴンズイで、毒がある。触ってはいけない」と知っていれば防げた事故ですし、「刺されたらトゲを抜き取って患部を洗い、毒を絞り出す。45度程度のお湯で温める」といった応急処置を知っていれば、病院で治療を受けるまでの間少しは姉の痛みが和らいだかもしれません。
親も子もこうした知識を持つことが大切ですよね。
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