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著…遠藤謙『みんなの研究 だれよりも速く走る義足の研究』
この本の著者は、義足を作る技術者。
子ども向けの平易な文章で、
●義足の歴史
●義足を作る道を志したきっかけ
●「日常用義足」「スポーツ用義足」「ロボット義足」の違い
●義足を使うメリットとデメリット
●テクノロジーの持つ可能性
といったことが書かれています。
著者は恩師であるヒュー・ハー氏の言葉をこう紹介しています。
There is no such a thing as disabled person.There is only physically disabled technology.
(世のなかには身体障害者はいない。技術のほうに障害があるだけだ)
世の中には「身体障害」があるのではなく、まだその失われた機能に代わる技術が開発されていないだけだ。もし、その機能を完璧におぎなうことができる技術さえあれば、その人は「身体障害者」ではない、という意味です。
こうした技術の例として、著者は「メガネ」を挙げています。
とても分かりやすい例ですよね。
ちなみにわたしも子どもの頃から視力が低く、メガネやコンタクトレンズを使っています。
では、もしわたしがメガネやコンタクトレンズが無い時代に生まれていたら?
わたしは日常生活に支障をきたし、「視覚障がい者」とされていたはず。
しかし、偶然にも今の時代に生まれたことで、周りの人から「わぁ! この人、メガネをかけている!」と珍しがられることなど無く、ごく普通に暮らせています。
生まれた時代がちょっとずれただけで「障がい者」にも「健常者」にもなりうる…というのは大きな気づきです。
もしかしたら、今後、義足、義手、義眼、義指といったテクノロジーがメガネやコンタクトレンズ並みに一般化していく未来がくるかもしれませんね。
それを想像するとワクワクしてきませんか?
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