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著…曽根恵子『子のいない人の相続準備』

 相続のルールについて知識がなく、ごく簡単な入門書を探している方におすすめの本。

 とっつきやすくて読みやすいです。


 ⭐️Kindle版

 ⭐️ムック本版


 この本では、誰が自分の法定相続人になるのかといったことをはじめ、

 ①会ったことすらない異母きょうだいに相続させたくない

 ②親族から相続放棄を要請されたが、放棄したくない

 ③親の面倒をみなかった子どもから遺留分請求をされた

 といったなかなかに込み入った事例についても解説されています。

 ①〜③全て、揉めそうな匂いがプンプンしてきますよね。

 ちなみに、

 ①と③は遺留分対策をした遺言書を作成する必要あり

 ②は相続放棄に同意せず自分の権利を主張すれば権利分の財産を受け取れる

 のだそうです。

 さて、わたしは独身で子どももいないため、

 ●誰も身寄りがいないときの相続対策はどうする?

 のページをじっくり読みました。

 今はわたしにも家族や親戚ならおりますが、いつどうなるとも分かりませんので…。

 この本によると、何も対策をせずほったらかしにした場合は最終的に国庫に帰属することになり、遺言書を作成しておけば自分が指定する人(血縁者に限らない)や団体に遺贈出来るそうです。

 幸か不幸か、わたしには今のところひとさまに知られたら笑われそうな預金残高しかないのですが、いつかあの世に旅立つ時は、せめて自分の終い支度に必要な額+αくらいは遺したいです。

 くれぐれも、負の遺産だけは作らないようにしたいです。



 〈こういう方におすすめ〉
 相続のルールについて知識がなく、入門書を探している方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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