監修…田中禎彦 写真…小野吉彦『死ぬまでに見たい洋館の最高傑作』
東京・横浜・鎌倉・湘南エリアの洋館めぐりをしたい方におすすめの本。
たとえば、清泉女子大学本館、旧前田侯爵邸、小笠原伯爵邸、鳩山会館、旧岩崎邸庭園、旧古河庭園、外交官の家、鎌倉文学館といった建築物の写真を見て、目の保養が出来ます。
レリーフを施されたシャンデリア 。
葡萄や蔦をあしらったキャノピー。
白大理石の暖炉。
チーク材を用いた重厚感のある扉…。
細かいディテールに関する解説文を読むだけでもウットリ。
日本にいながらにしてノスタルジアを感じられます。
一般公開時期が限られているため、「行きたい!」と思ってもすぐには訪れることが難しい所もあるのですが、この本を読んでいると、自分が今まさにそこを訪れているかのような気分を味わえます。
さて、わたしは特に鎌倉文学館が好きなので、これまでに何度か足を運びました。
この本の、
という記述にとても共感しました。
まさにと唸らせる解説文です。
あの独特の雰囲気は、鎌倉文学館ならでは。
また、わたしもあのトンネルが幻想的で好きなのですが、進んでいく途中で、ふと怖くなり、ちょっぴり引き返したくなることがあります。
それでも、「これからとびきり美しい異世界に足を踏み入れるぞ」という期待に胸を高鳴らせながらトンネルを抜けると、そこにはお城のような館と素晴らしいお庭があるので、「勇気を出して良かった」と毎回思うのですが。
もしかしたら、あのトンネルが少し恐ろしくなったのは、『千と千尋の神隠し』の影響かもしれません。
〈こういう方におすすめ〉
東京・横浜・鎌倉・湘南エリアの洋館めぐりをしたい方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間〜2時間半くらい。
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