詩・絵…高村光太郎・智恵子『恋文 画集・智恵子抄』
詩と画が抱きしめ合っているかのような、美しい本。
光太郎は妻への想いを詩に綴りました。
智恵子は病を患っており、言葉としてうまく表せない自分の気持ちを切抜絵に託すようにして切抜絵作りに励みました。
入院先に光太郎が見舞いに来ると、智恵子は色彩豊かな切抜絵を手渡したそうです。
光太郎はこう語っています、
夫は詩を書くことで妻への恋文を書き、妻は言葉以外の言葉で恋文の返事をする…。
二人のやり取りをまとめたこの本を読んでいて、わたしは胸が熱くなりました。
智恵子の切抜絵からは心を込めて作られたことが伝わってきますし、光太郎の詩も想いに満ち溢れています。
特にわたしはこの詩に圧倒されました。
智恵子が亡くなった後に光太郎が書いた作品『亡き人に』。
…人は、これほどまでに強く誰かを想えるものなのですね…。
先に智恵子が亡くなり、光太郎自身も亡くなって長い年月が経っているけれど、わたしも今も二人の想いが生き続けているような気がしてなりません。
〈こういう方におすすめ〉
永遠に続く恋をうたった詩集をお探しの方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間〜1時間半くらい。
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