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監修…二間瀬敏史『理系脳をきたえる! はじめての相対性理論と量子論 タイムマシンって実現できる?』

 宇宙には、「ワームホール」と呼ばれる時空の抜け道があるかもしれません。

 もし人間が通れる大きさの安定したワームホールを用意出来て、二つの出入り口を作り、その二つに時間差を作れたら、遠く離れた場所へ一瞬で移動したり、未来へいけるかもしれません。

 まるで『ドラえもん』の『どこでもドア』や『タイムマシン』みたいに。

 これは、そんな可能性について古今東西の科学者が行ってきた研究や、SF小説や映画について紹介している本。

 相対性理論や量子論について、なるべく噛み砕いて教えてくれます。

 子ども向けに書かれた本ですが、大人にもおすすめ。

 イラストや写真が豊富で、読み仮名も付いているので、とても読みやすいです。


 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版


 特に、アインシュタインが存在を予言していた「重力波」についての記述が興味深いです。

 2つのブラックホールが衝突・合体すると、その衝撃で重力波という時空を揺るがす波が発生して、光の速さで周囲に伝わる。

(監修者…二間瀬敏史『理系脳をきたえる! はじめての相対性理論と量子論 タイムマシンって実現できる?』P31から引用)


 想像しただけでワクワクしますよね。

 重力の極限。

 時空のさざ波。

 これらをテーマにした新たな映画を一本作れそう…。

 また、わたしはP97に掲載されているブラックホールの様子を描いたイラストにゾッとしました。

 もしも自分がブラックホールの中を落下していって中心(特異点)に辿り着いたらどうなってしまうのだろう? と…。

 考えただけで恐ろしいですが、もしかしたらそこにタイムトラベルのヒントがあるのかもしれませんね。




 〈こういう方におすすめ〉
 相対性理論や量子論の入門書を探している方。

 〈読書所要時間の目安〉
 3時間くらい。

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