著…西多昌規『疲れる相手の話をきちんと聞く49のコツ』
人間として社会生活を送っていると、つまらない話とか、やたら長い話とか、そういうものを一対一で聞かざるを得ない場面ってありますよね?
ひたすら耐えて相づちを打っていても、それを相手に見透かされて「ちゃんと聞いてます!?」と怒られることだってあります。
かといって、良かれと思って「〜は〜だとわたしは思う」と私見を述べても、「会話泥棒」と言われてしまう始末。
理不尽ですが、あるある!
これは、じゃあどうすればお互いにとってベターなのか? を考える本。
「わたしはあなたの話をきちんと聞いていますよ」ということが相手に自然と伝わって満足してもらうテクニックが書かれています。
同じ目線で話を聞き、相手の目を睨まない程度に見て、相づちを工夫し、時折相手の名前を呼んでみたりすることで、「あなたの話に興味を持っていますよ」ということをアピール。
そうすることで、相手は「親身になって話を聞いてもらえた」と満足してくれるそう。
この本には、「話を早く切り上げようとしたら負け」と書いてあるのが凄い!
当たり前のようでいて、実はすごく難しいことだと思います。
相手が満足するまでじっくり話を聞くのって。
その分時間もかかるし、聞く方も心身ともに疲れるし…。
けれど、話を切り上げられる側としては、話を聞く側の都合なんて分からないし、「拒絶された」という気分になってしまいますよね…。
とはいえ、話を聞く側はその人だけを対象にして生きているわけではありません。
仕事だってプライベートだって、時間は有限。
エンドレスで話を聞くことは不可能。
この本には、話が長くなるのを防ぐために、前もって「今日は、一時間は大丈夫だから」と伝えておく等のテクニックも書かれています。
あくまでも「話をしている側が主人公」なのだということを忘れず、こちらの都合ばかり優先せず、間違っても「聞いてあげている」という上から目線にならないよう心がけたいですね。
〈こういう方におすすめ〉
人とのコミニュケーションに対するストレスを減らしたい方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間半くらい。